世界V6、FILA殿堂入りの浦野弥生さんが全日本チームを激励【2008年7月10日】






 1990年から96年までに世界選手権で6度優勝し、昨年、国際レスリング連盟(FILA)の殿堂入りを果たしたカナダ在住の浦野弥生さんが7月9日、東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われた全日本女子チームの合宿に顔を見せた(右写真=緑色の服が浦野さん)

 先月末に日本に里帰り。全日本合宿の初日に、京樽時代の恩師の栄和人・全日本監督や、同所でのレスリング・アカデミーのコーチであり全日本のチームメートだった世界V5の吉村祥子さん(エステティックTBC)らへのあいさつを兼ねて足を運んだ。

 NTCのレスリング場に足を踏み入れ、まず6面マットがしかれている豪華さに驚きの声。自らの現役時代は、このような練習場はなく、ふだんは大学のレスリング部の片隅で練習をやり、全日本合宿は新潟・十日町の桜花レスリング場(当時1面マット)のみ。「毎日、どこで練習できるかを考えていた」とのことで、常設練習場がうらやましそう。一方で、「ハングリー精神をなくさないようにしてほしい」と注文した。

 浦野さんのやっていた時代より女子レスリングのレベルは進歩していることが間違いないが、「世界が日本に追いついてきたのだと思います」と話し、日本のさらなるレベルアップを臨んだ。

 8月下旬まで日本に滞在予定で、北京五輪は日本でテレビ観戦で応援する予定。10月11〜13日の世界選手権(東京・代々木第1体育館)の際にも帰国するという。


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