金メダル3個の日本代表チームが帰国…世界学生選手権・男子フリースタイル【2008年7月12日】
世界学生選手権(ギリシャ・テッサロニキ)で金メダル3個を取った男子フリースタイル・チームが7月12日、成田着のルフトハンザ航空で帰国した。
1996年からスタートしたこの大会で、これまで男子の日本選手で優勝したのは2000年グレコローマン58kg級の笹本睦と2002年フリースタイル55kg級の松永共広の2人だけ。1大会だけで3人の優勝選手を輩出したとあって、全日本学生連盟の強化委員長でもある佐藤満監督(専大教)ほか、選手たちは長旅の疲れも見せずに明るい表情。
国別対抗得点でもロシアを2点差で突き放して初優勝を遂げた。佐藤監督は、唯一初戦敗退で敗者復活戦に回れなかったものの、ポイントを取っての負けで順位を8位とした96kg級の藤本健治(拓大)の粘りを称えた。
優勝した3選手は、55kg級の稲葉泰弘(警視庁=専大OB)が「よかったです。優勝は狙ってました。これを弾みに全日本選手権で優勝したい」と、66kg級の米満達弘(拓大)が「今回は優勝するつもりで行った。夢がかなってよかった。この優勝次の大会につなげ、全日本選手権で初優勝したい」と話し、12月の全日本選手権での優勝を誓った。
60kg級の大沢茂樹(山梨学院大)は「勝ったのはうれしいけど、納得いく試合ではなかった。難しい感覚ですね」と、内容に不満があった様子。しかし「日本が団体優勝したってことはすごいこと。それに貢献できたのはよかった」と喜びも表し、表情は明るかった。
(取材・撮影=矢吹建夫)
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55kg級・稲葉泰弘 |
60kg級・大沢茂樹 |
66kg級・米満達弘 |
◎世界学生選手権の成績(2005年はユニバーシアード)
年 |
男子フリースタイル |
男子グレコローマン |
1996年 |
メダルなし=5位が最高 |
銅2(村田知也、豊田雅俊) |
1998年 |
銅2(井上謙一、山縣健二) |
メダルなし=4位が最高 |
2000年 |
銀1(栗尾直樹) |
金1(笹本睦) |
2002年 |
金1(松永共広)、・銅1(長島正彦) |
銅1(臼田育男) |
2004年 |
銅1(長島和幸) |
メダルなし=6位が最高 |
2005年 |
メダルなし=5位が最高 |
銅1(鶴巻宰) |
2006年 |
銅1(佐藤吏) |
銅2(長谷川恒平、社藤哲也) |
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