JOCレスリング・アカデミーの2選手が北京五輪を視察【2008年8月18日】







 日本オリンピック委員会(JOC)が有望なジュニア選手を東京・ナショナルトレーニングセンターに住まわせて育成する「エリート・アカデミー」所属の白井勝太選手と宮原優選手が、由井俊郎コーチ、吉村祥子コーチとともに“2016年東京オリンピック”を目指して一足早くオリンピックを体感した
(右写真=左から吉村、宮原、白井、由井)

 2016年東京五輪招致委員会が「実際に2016年に活躍してもらう子供たちに北京五輪を見てもらおう」という企画で実現したもので、男女1人ずつの2人が選ばれた。

 8月14日に北京入りし、まず男子グレコローマンを見学。15日は決戦を控える女子の練習を見学。その後、選手村を「1DAYパス」で入って食事もし、8年後を見据えた視察が行われた。滞在最終日の16日は女子の準決勝までを観戦。2回戦で女子48s級の伊調千春(ALSOK綜合警備保障)が宿敵イリーナ・メルレニ(ウクライナ)に大逆転勝ちを収めたところもしっかり目に焼き付けた。

 将来55s級で世界チャンピオンを目指す宮原選手は「(苦しいときでも)焦らずに冷静だった」と、自分との差を目の当たりにし、22歳になる8年後の自分と重ねていた。

 また白井は「五輪を見たことで自分もこの舞台に立つという気持ちが強くなった。世界選手権などにも行ってみたい」と貪欲さを見せていた。

(文・撮影=増渕由気子)



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