【特集】ココロカ株式会社の応援団が日本選手に熱き声援【2008年8月22日】



 北京オリンピックのレスリング会場で、赤色に笑顔のマークが入ったポロシャツを着て日本人選手に熱い声援を送る人たちがいる。5年半前から日本レスリング協会のスポンサーとして選手の活躍を支えてくれているココロカ株式会社の皆さんだ。

 前回のアテネ五輪に続き、営業部を中心に選手を応援するために現地まで駆けつけた。ココロカは「リブマックス」という厚生労働省の承認済家庭医療器具を製造・販売している。創業者である長谷三樹彦社長の「スポーツの振興に寄与したい」という理念のもと、互いの知人を通じてレスリング協会への支援が開始された。

 日本協会への金銭的援助に加え、5年前にレスリング協会に「リブマックス」が贈呈され、現在も新潟の櫻花にあるレスリング道場や中京女子大学の合宿所で選手やコーチ陣の体調を整える役目を果たしている。

■2003年ニューヨーク世界選手権から海外へも応援に駆け付ける

 企業がスポーツを支援する際には、選手自身が企業に所属し会社がバックアップするいわゆる「企業スポーツ」の形態をとる会社が一般的だが、ココロカにレスリング選手は所属していない。しかし、ココロカの社員の方々は元高校球児や各スポーツの県代表などが多くいて、スポーツに対する思い入れが強い。

 レスリングに対しては、2003年にニューヨークで行われた世界選手権、2004年アテネ五輪、そして今回の北京と営業のトップクラスの人々を連れて応援に熱を入れた。社員のモチベーションアップにもつながっているという。阿部直成さん(営業グループマネジャー)は「世界の舞台で、一流の試合を見て、仕事に活かすという教育からも今回かけつけました」と言う。

 支援を始めた理由、そして5年半もの間変わらず支え続けてくれるのには理由がある。それはレスリング選手の人柄にあるという。「金メダルや銀メダルを取って世界を極めた人でも、すごく謙虚。そういう所も会社の人間に学んでもらいたい」と西秀志取締役は語る。

 2人は今後についても「支援を続けていきたい」と力強い言葉で語ってくれた。こういった方々の温かい支援があってこそ、“強いレスリング”が成り立っている。

(文=藤田絢子)


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