【訂正】7・27掲載「北京五輪にかける(2)笹本睦」の記事中の1995年国体の記述【2008年8月23日】



 7月27日掲載の「北京オリンピックにかける(2)笹本睦」の記事の中で、1995年の国体準決勝の野口勝戦に関する記述に誤りがありましたので訂正します。

 「パッシブ3度で警告失格」というルールは1992年までのルールであり、1995年時点では「パッシブは何度受けても試合続行(延長3分間を終了した時点での判定材料になる)、警告は3度で警告失格」でした。従って、「チェアマンとジャッジが野口に3度目のパッシブとなる合図をし、この時点で野口の警告失格となるはずだった」という記述は事実とは異なり、下記の通り訂正いたします。

 また「誤審による黒星」を「誤審ともとれる黒星」と訂正します。

 筆者の記憶違いにより、野口勝氏および関係者の方々に多大な迷惑をかけましたことを、深くおわびいたします。(樋口郁夫)


【誤】

 「笹本は準決勝でその2ヶ月半前に1年生でインターハイ王者に輝いた野口勝(鹿児島・鹿屋中央高)と対戦した。終盤、チェアマンとジャッジが野口に3度目のパッシブとなる合図をし、この時点で野口の警告失格となるはずだった(当時のルール)。
 
 ところがレフェリーはマットサイドの2審判のアクションに気がつかず試合を止めなかった。その直後に返し技を受けてしまい、ポイントは2−4へ。3審判のうち2審判の同意で判定が決まるので、2審判がパッシブを示した時点で笹本の勝利だったはずだ。」



【正】

 「笹本は準決勝でその2ヶ月半前に1年生でインターハイ王者に輝いた野口勝(鹿児島・鹿屋中央高)と対戦した。
同点で迎えた終盤、チェアマンとジャッジが野口にパッシブの合図をし、この時点で試合がストップするはずだった
 
 ところがレフェリーはマットサイドの2審判のアクションに気がつかず試合を止めなかった。その直後に返し技を受けてしまい、ポイントは2−4へ。3審判のうち2審判の同意で判定が決まるので、2審判がパッシブを示した時点で
本来なら試合を止め、笹本がパーテールポジションかスタンドかの選択をして試合は再開するはずだった。そうなれば笹本が返し技を受ける可能性はなく、この時点で勝敗は決まらなかった。


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