「北京オリンピック報告会」で世界選手権での優勝を宣言…女子72kg級・浜口京子【2008年9月10日】



 北京オリンピックで2大会連続銅メダルを獲得した女子72kg級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)が9月9日、都内で行われたジャパンビバレッジの「北京オリンピック報告会」で、10月11〜13日の世界女子選手権(東京・代々木第1体育館)での優勝を宣言した
(右写真=報告会のあと記者会見に応じた浜口)

 北京からの帰国後、応援者や関係者へのあいさつのほか、温泉へ行くなどしてゆっくりした日を過ごしたという浜口。五輪の3位決定戦の直後は「まだレスリングをやりたい。やらせてください」と口にしていたが、帰国してみると、「大きな大会の後なのでモチベーション上げるのは大変でした」。世界選手権へ向けてなかなか気持ちが乗ってこなかったようだ。

 しかし、世界選手権の代表に決まっていることもあり、「もう1回、レスリングをやりたい、闘いたい、という気持ちが出てきました。応援の力を借りて世界一を目標にしたくなった」と徐々に気持ちが高まってきた様子。前日、久し振りにレスリングシューズをはいてマットの上に立ち練習したという。

 「レスリングシューズをはいてマットに上がった時の気持ちは一生忘れないと思います。すがすがしい気持ちというか、やっぱりレスリングが好きなんだな、と思いました」。試合のある10月13日へ向けて一番いい状況に仕上げていく予定で、「世界一になるまでには、がむしゃらに、なりふり構わず闘ってきた。10月13日にもう1度、あの気持ちをよみがえらせたい」と話し、残る1ヶ月で追い込んだ練習をやり、ベストコンデションをつくり上げていきたいという。

 「北京オリンピック報告会」では、横原明良社長が「多くの社員がエールを送ってきた。銅メダルを取ったあとのさわやかな笑顔は、力を出し切った笑顔だったと思う。これ以上の喜びはない。世界選手権でも全従業員がバックアップしていく」と話し、報奨金とトヨタのハイブリッドカー「ESTIMA」を贈呈。指導してきた金浜良、赤石光生両コーチもステージ上に上げ、労をねぎらった。

 浜口は昨年、運転免許を取ったが、街中を乗ったことはなく、東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)の駐車場を100メートルほど運転しただけというペーパードライバー。だが「海にでもドライブに行きたい」と、新車を目の前にして運転への意欲がメラメラ。助手席に座る人を問われると、「父かな?」と笑った。

福田富昭会長の乾杯。 横原社長から高級車が贈られた。

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