男子五輪代表選手たちが初心者キッズ・レスラーを指導…ダイヤモンドキッズカレッジ【2008年9月15日】



 元プロ格闘家の高田延彦さん(高田道場代表)が主催するキッズ・レスリング教室「第11回ダイヤモンドキッズカレッジ」が9月14日、“オリンピックの基地”の東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われ、高田道場のホームページでの告知と口コミで4〜12歳までの300人のキッズ選手が集結した。

 参加者の9割が初心者という中、北京オリンピック代表の池松和彦(K−POWERS=10月から福岡大教)、松本慎吾(一宮運輸)、松永共広(ALSOK綜合警備保障)、アテネ五輪銅メダリストの井上謙二(自衛隊)らがゲスト指導者として参加し、子供たちの指導にあたった。

 今回の教室は日本レスリング協会と高田道場の合同で行われたため、日本最高峰のトレーニングセンターであるNTCを会場にすることが実現。キッズ選手たちは初心者中心にもかかわらず、五輪戦士たちの的確な指導が功を奏し、最後にはタックルを楽しくこなせる程度まで成長していた。

 約1時間半に渡るレスリング教室が終わりを迎えると、物足りなさそうに終礼のあいさつをこなすキッズ選手たち。高田道場の高田延彦代表が「楽しかった人?」と問うと、多くの子供たちが勢いよく手を挙げ、楽しさの中での教室だった。

 ゲストト指導者として参加した松永は「子供たちの笑顔が見られて良かった。いい経験になった」、松本は「以前からキッズ指導には興味があった。現在日体大でちびっ子の指導はしていないので、機会があったらまた参加したい」と次回の“参戦”に意欲的。第1回からコーチとして参加している池松は「将来、福岡で自分のちびっ子道場を持ちたい」と、後進の指導に興味を示した。

 大いに盛り上がり、最初から最後まで笑いが途絶えなかった「ダイヤモンドキッズカレッジ」は今大会も大成功。次回は10月19日に福岡で開催予定。

右から松永、松本、井上、池松の五輪代表選手たち 池松和彦のタックル指導 井上謙二の飛行機投げ指導 キッズ選手に押さえ込まれる松永共広

(文・撮影=増渕由気子)


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