【特集】2005年世界選手権 華麗なる闘いの跡  浜口京子の“野獣の目”


 最近ではボクシングの亀田興毅選手の“がんつけ”に注目が集まっているが、勝負の世界では、相手をにらみつける力も重要な要素。王貞治選手ににらまれただけで相手の投手はどこへ投げても打たれるような気がしてしまったというし、ヤンキースの松井秀喜選手の相手投手をにらみつける力も定評がある。

 女子レスリングで最も視線が鋭く、怖さを感じさせるのは72kg級の浜口京子だ。アニマル浜口氏直伝の“野獣の目”は、マットサイドにいても怖さを感じるほど。2年連続で世界一を逃した浜口だが、来年、72kg級の選手が最も警戒するのは、五輪チャンピオンの王旭(中国)や世界チャンピオンのアイリス・スミス(米国)ではなく、浜口だと断言できる。

 なぜなら、浜口の目は“命をかけて闘うファイターの目”であり、だれよりも“相手に恐怖心を抱かせる目”だからである(ただし、マットを降りたときの浜口選手は、極めて柔和な目をしています)。

 

 


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