女子選抜チームがロシア遠征へ出発


     


  4人の全日本チャンピオンを含む女子の選抜チームが1月25日、成田空港からロシア遠征へ出発した。28〜30日にシベリア中央にある厳寒の都市クラスノヤルスクで行われるヤリギン国際大会に出場する。

 同大会は、旧ソ連の国が多く参加するロシアで最高レベルの男子フリースタイルと女子の大会。今回、女子には米国からアテネ五輪代表のテラ・オドネルも参加する予定で、かなりのハイレベルの大会となることが予想される。

 遠征役員と選手、各選手のコメントは下記の通り(出場階級は既報のものと一部変わりました)。


 【役 員】

 ▼監督 木名瀬重夫(日本協会専任コーチ)、▼コーチ 金浜良(ジャパンビバレッジ)、藤川健治(自衛隊)、▼トレーナー 川崎淳(グローバルスポーツ)

 
【選 手】

 ▼48kg級 坂本真喜子(中京女大)、▼51kg級 坂本日登美(和光ク)、▼55kg級 服部担子(中京女大)、▼59kg級 中西はつみ(中京女大大学院)、渡辺小百合(自衛隊)、▼67kg級 菅原美々(警視庁)、斉藤紀江(ジャパンビバレッジ)


 木名瀬重夫監督「レベルの高いロシアで、新ルールの下で思い切り攻めるレスリングをやらせる。新ルールは攻めなければならないルールなので、勝ち負けより、とにかく攻めさせる。攻めるレスリングを確立して世界に先手を打ちたい」

 
48kg級・坂本真喜子「2年前にこの大会に出た時は3位に入りましたが、世界のレスリングがどんなものか分からないままに行きました。今回は周りが見えますが、世界の48kg級にもう一度挑戦するつもりで戦います。出るからには優勝したい。この大会から成長していけると思いますので頑張りたいです。新ルール下で外国選手がどんな戦いをするかに興味があります。新ルールを早く経験できるのではずみをつけたいです」

 
51kg級・坂本日登美「新ルールを経験できるので、いい遠征になると思います。去年7月のカナダカップに比べると、強豪が多く出てくると思うので、今年の世界選手権へ向けてのスタートになる大会だと思います。タックルでポイントを取る試合をしたいです。(負傷していた)ひざの調子もいいし、頑張って優勝したいです」

 
55kg級・服部担子「本来より1階級上に出ますけど、それに対応して戦い勝ちたい。力を出し切らないで試合が終わることのないように、最初から全力でいきたい。1年前のプレ五輪は決勝で負けて悔しい思いをした。あの思いはしたくない。優勝しかない」

 
59kg級・中西はつみ「全日本選手権で優勝したことが『まぐれ』と言われないような結果と内容を残してきたい。自分の力がどんじょくらいか試せるので、楽しみでもあります。投げが得意ですが、そのために足が棒立ちになることがあるので、そうならないように構えをしっかり固めることが目標です」

 59kg級・渡辺小百合「自分の力を出し切って戦いたい。緊張感をもって試合をしたい。ロシアのレスリングは粘り強く、しぶといレスリングをするイメージがある。自分は経験が浅いので、1試合でも多く試合をして経験を積みたい」

 
67kg級・菅原美々「全力で自分の力を出し切りたい。遠征は久しぶりになりますので緊張していますが、いつも通りの力を出し切りたいです。硬くならずに自分の一番いいレスリングをしたい」

 
67kg級・斉藤紀江「今年初めての国際大会。主将に推されたので、まず全員で力を合わせられるようにチームをまとめたい。以前この大会に出た時(2003年)、決勝で負けたので今度は絶対に優勝したい。全日本選手権では新ルールに焦ってしまったので、今度は焦らずに自分の力を出し切って戦いたい」




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