男子グレコローマンの全日本チームが欧州遠征へ出発




 男子グレコローマンの全日本チームが2月28日、成田空港からポーランドへ向けて出発した。ワルシャワ近郊で100選手以上が集まる欧州の合同合宿に参加し、3月12〜13日にウロクロウで行われる「ポーランド・オープン」に出場して15日に帰国する。

 伊藤広道監督(自衛隊)は「合宿に重点を置いている。外国選手と積極的に手合わせし、その中から相手選手の技を盗み、あるいは相手の特徴を研究してもらいたい。そのために、力を残して練習を終わることをしていては意味がない。全力で練習させたい。自分で体調を管理することも要求したい」と、選手に望んだ。

 また、ルール問題も研究課題のひとつ。グレコローマンでは、クリンチのやり方が当初示された方式からさらに修正されそうだが、「ポーランド・オープンと翌週のセルビアでの大会のあとは、欧州選手権(4月12〜17日、ブルガリア・バルナ)まで本格的な大会はないので、ここで採用されたルールが、正式なルールになると思う。どんなルールとなるかを把握し、各国がどんな新ルール対策をしているかを研究してきたい。私たちコーチの課題でもある」と話した。

 なお84kg級の松本慎吾(一宮運輸)は大学院の試験のため3月2日に出発、同級の斎川哲克(日体大)は負傷のため遠征を取りやめた。



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