【特集】ダン・コロフ国際大会熱戦写真集&チームの声


【チームを支えた筒井さん】


 異国での2週間以上にわたる合宿生活を支えたのが、ブルガリアの隣国セルビアモンテネグロのノビサドに留学している日本サンボ連盟審判副委員長の筒井穣さん(中央)。5年前まで日本で国語教師をやっていたが、「若い頃にしかできないことをやろう」と一念発起し、サンボと語学の勉強のために海を渡った。

 昨年2月に同じソフィアで行われたフリースタイルの五輪予選、地元のノビサドで行われたグレコローマンの五輪予選のに続いての日本チームのお世話。今回は全日程とも帯同してくれた。

 セルビア語とブルガリア語は似ているので、ソフィアでも言葉に不自由はなく、練習でも日ごろの生活でも、何かと面倒を見てくれた。和久井監督(左)、和田コーチ(右)ともに感謝感激。松永の優勝を“プレゼント”でき、「恩返しができた」とホッとしている。

 五輪予選では井上謙二と笹本睦の出場資格獲得を目にし、日本に帰国してテレビで見ていたアテネ五輪の時も、熱心に応援していたという。「こうして選手のお世話をすると、気持ちが移ります。この合宿に参加した選手は、みんな頑張ってほしいです」と筒井さん。

 9〜10月の世界選手権(ハンガリー)は、言葉が全く違うので今回のようなマネジャー的なことはできないが、「日の丸を持って応援に行きます。がんばってください」と各選手を激励し、7日にノビサドへ戻った。世界選手権では、今回のさらなる御礼として日の丸を揚げなければならない。



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