伊調千春(中京女大)が51kg級を制す…「ジャパンクイーンズカップ2005」




 
 「ジャパンビバレッジ杯ジャパンクイーンズカップ2005」は3月25日、東京・駒沢体育館で行なわれ、アテネ五輪金メダリストの55kg級の吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)、63kg級の伊調馨(中京女大)、同銅メダリストの72kg級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)がそれぞれ快勝。同48kg級銀メダリストの伊調千春(中京女大)も、51kg級で全日本チャンピオンの坂本日登美(和光ク)を破り、この大会3年ぶりの優勝を飾った。

 59kg級は63kg級から階級ダウンした正田絢子(東洋大)が勝ち、67kg級は坂本襟(中京女大ク)が初優勝した。

 クイーンズカップ(最優秀選手賞)は伊調馨が獲得。優秀選手賞は吉田、敢闘賞は伊調千春。ジャパンビバレッジ杯は浜口京子がそれぞれ受賞した。

 各階級の成績は下記の通り。


《pdfファイル》
48kg級 51kg級 55kg級 59kg級 63kg級 67kg級 72kg級

成績表の見方 ⇒ クリック


 【48kg級】

 ▼1回戦
進藤恵(堺女短大)○[フォール、3P0:17(3-6,7-2,3-0=0:17]●島村真実(防大)
平岡深雪(大東大)○[2−0(TF6-0=0:56,3-0]●一瀬のぞみ(焼津ク)

 ▼2回戦
坂本真喜子(中京女大)○[フォール、1P0:29(3-0=0:29)]●浜中由美子(日体大)
池田弘美(青山学院大)○[フォール、1P1:08(7-0=1:08)]●河村友海(愛知・中京女大附高)
船津友里(東洋大)○[2−0(TF6-0=1:07,TF7-0=0:28)]●堂用久美子(富山・桜井高)
平岡深雪(大東大)○[2−1(TF7-0=1:52,1-1,6-2)]●進藤恵(堺女短大)

 ▼準決勝
坂本真喜子(中京女大)○[フォール、1P1:23(5-0=1:23)]●池田弘美(青山学院大)
船津友里(東洋大)○[2−0(1-1=2:30,1-1)]●平岡深雪(大東大)

 ▼決勝
坂本真喜子(中京女大)○[2−0(TF6-0=1:19,TF6-0=0:51)]●船津友里(東洋大)

 
《経過》坂本がバックを取って1点。さらにバックを取り、グラウンドで攻めて6−0で第1ピリオドをテクニカルフォール勝ち。第2ピリオドも開始早々にバックを取った坂本は、余裕を持って戦い、グラウンド攻撃がさえて51秒で6−0とした。

 ※坂本は3年連続3度目の優勝。


 【51kg級】

 ▼1回戦
坂本日登美(和光ク)○[2−0(2-1,TF6-0=1:16)]●赤坂幸子(福岡大)
山田広子(代々木ク)○[2−0(4-3,5-5)]●下川円(一宮ク)
鈴木七恵(栃木・足利工大附高)○[フォール、1P0:32(4-0=0:32)]●遠藤友紀(代々木ク)
国枝美香(大阪・堺女高)○[2−0(4-0,1-0)]●森八千代(大東大)
伊調千春(中京女大)○[2−0(TF6-0=1:04,TF7-0=0:53)]●六倉夏子(東海大)
栄友菜(中京女大)○[フォール、1P1:18(9-0=1:18)]●五十嵐郁枝(東京・安部学院高)
甲斐友梨(中京女大)○[2−0(3-1,5-0)]●藤本麻希(群馬・太田商高)
前原愛(愛知・中京女大附高)○[2−0(1-0,4-0)]●本橋裕子(中京女大)

 ▼2回戦
坂本日登美(和光ク)○[2−0(TF6-0=0:23,TF6-0=0:44)]●山田広子(代々木ク)
鈴木七恵(栃木・足利工大附高)○[フォール、2P1:09(1-0,3-0=1:09)]●国枝美香(大阪・堺女高)
伊調千春(中京女大)○[2−0(TF6-0=1:27,3-0)]●栄友菜(中京女大)
甲斐友梨(中京女大)○[2−0(1-0,1-0)]●前原愛(愛知・中京女大附高)

 ▼準決勝
坂本日登美(和光ク)○[フォール、1P1:55(8-0=1:55)]●鈴木七恵(栃木・足利工大附高)
伊調千春(中京女大)○[2−0(1-0,2-0)]●甲斐友梨(中京女大)

 ▼決勝
伊調千春(中京女大)○[2−0(1-0=2:30,TF6-0=2:00)]●坂本日登美(和光ク)

 
《経過》坂本が圧力をかけて攻めるが、伊調が必死に防ぎ、ポイントにつながらずに0−0。コイントスは坂本が勝ったものの、伊調が手を切って30秒間を耐えてこのピリオドを先制。第2ピリオドは坂本がタックルで場外際へ攻め込んだものの、伊調が回り込んで1点。坂本が攻撃するところを伊調がテークダウンを奪い、もう1度テークダウンしてニアフォール。4−0から6−0として2ピリオドを連取した。

 ※伊調は3年ぶり2度目の優勝。


 【55kg級】

 ▼1回戦
松川知華子(日大)○[フォール、1P0:14(6-0=0:14)]●小田桐朋美(神奈川・六ツ川高)
柴田瑞穂(愛知・中京女大附高)○[フォール、1P0:53(4-0=0:53)]●浅倉悠子(日体大)

 ▼準決勝
吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)○[2−0(TF6-0=1:34,5-0)]●馬越真弓(京都・立命館宇治高)
松川知華子(日大)○[2−0(1-1、TF8-0=2:00)]●柴田瑞穂(愛知・中京女大附高)

 ▼決勝
吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)○[フォール、1P1:37(5-0=1:37)]●松川知華子(日大)

 
《経過》吉田が圧力をかけて攻め、相手を2度場外に出して2−0。ラスト30秒、タックルから一気にフォールの体勢に持ち込み、勝負を決めた。

 ※吉田は4年連続4度目の優勝。


 【59kg級】

 ▼1回戦
大島貴子(福岡大)○[フォール、1P1:27(5-1=1:27)]●菅綾子(自衛隊)
渡邉小百合(自衛隊)○[2−0(TF7-0=0:24,TF7-0=0:27)]●山真梨恵(栃木・足利工大附高)
岩間怜那(ALSOK綜合警備保障)○[2−0(1-0,5-0)]●中田絵理子(京都・立命館宇治高)
正田絢子(東洋大)○[フォール、2P1:00(4-0,3-0=1:00)]●島田佳代子(日大)
山本聖子(ジャパンビバレッジ)○[フォール、2P1:42(TF6-0=1:37,4-0=1:42)]●石井千恵(中京女大)
山名慧(愛知・中京女大附高)○[フォール、2P0:18(TF8-0=0:31,5-0=0:18)]●池田愛(大阪・堺女高)

 ▼2回戦
中西はつみ(中京女大大学院)○[フォール、1P1:00(6-0=1:00)]●田村真弓(情念ク)
渡邉小百合(自衛隊)○[フォール、3P0:45(1-1,3-9,4-0=0:45)]●大島貴子(福岡大)
正田絢子(東洋大)○[フォール、3P1:37(2-0=2:07,0-2,4-0=1:37)]●岩間怜那(ALSOK綜合警備保障)
山本聖子(ジャパンビバレッジ)○[2−0(1-0,1-0)]●山名慧(愛知・中京女大附高)

 ▼準決勝
中西はつみ(中京女大大学院)○[2−1(3-0,0-3,4-0)]●渡邉小百合(自衛隊)
正田絢子(東洋大)○[2−0(3-0,1-0)]●山本聖子(ジャパンビバレッジ)

 ▼決勝
正田絢子(東洋大)○[フォール、1P(4-0=0:28)]●中西はつみ(中京女大大学院)

 
《経過》正田が相手の体を崩して一気にニアフォールの体勢へ。そのままフォールまでもっていき勝負を決めた。

 ※正田は5年ぶり3度目の優勝。


 【63kg級】=リーグ戦

 ▼リーグ1回戦
伊調馨(中京女大)○[フォール、1P0:30=4-0]●工藤佳代子(栃木・壬生高)
松川絵里香(日大)○[2−0(2-0,1-0)]●今村有希(自衛隊)

 ▼リーグ2回戦
松川絵里香(日大)○[2−0(1-0,5-0)]●工藤佳代子(栃木・壬生高)
伊調馨(中京女大)○[フォール、1P0:23(3-0=0:23)]●今村有希(自衛隊)

 ▼リーグ3回戦
今村有希(自衛隊)○[2−0(4-1,2-1)]●工藤佳代子(栃木・壬生高)
伊調馨(中京女大)○[2−0(TF6-0=0:52,TF6-0=0:39)]●松川絵里香(日大)

 
《経過》伊調が開始早々に正面タックルで攻め、すぐにニアフォールへ追い込んで3−0。相手の投げをさばいてバックを取り、ローリングを決めて6−0。第2ピリオドも伊調がバックを取ってローリングを2度決めて4−0とし、最後もバックを取るやいなやローリングを決めて7−0として快勝した。

 
〔順位〕[1]伊調馨(中京女大)3勝、[2]松川絵里香(日大)2勝1敗、[3]今村有希(自衛隊)1勝2敗、[4]工藤佳代子(栃木・壬生高)3敗

 ※伊調は5年連続5度目の優勝。


 【67kg級】=リーグ戦

 ▼リーグ1回戦
斉藤紀江(ジャパンビバレッジ)○[2−0(2-0、TF7-0=1:02)]●新海真美(中京女大)
坂本襟(中京女大ク)○[2−0(4-0,1-0)]●菅原美々(警視庁)

 ▼リーグ2回戦
坂本襟(中京女大ク)○[フォール、1P1:55(7-0=1:55)]●新海真美(中京女大)
菅原美々(警視庁)○[2−1(1-0,TF6-0=2:00,1-1)]●斉藤紀江(ジャパンビバレッジ)

 ▼リーグ3回戦
新海真美(中京女大)○[フォール、1:47(6-0=1:47)]●菅原美々(警視庁)
坂本襟(中京女大ク)○[2−1(2-0,1-2,1-0)]●斉藤紀江(ジャパンビバレッジ)

 
《経過》坂本が片足タックルへいったが、斉藤がそのバランスを崩して横に倒し2点を獲得。そのままのスコアでこのピリオドを先制。第2ピリオドは坂本がタイミングよく斉藤からテークダウンを奪って1点を先制。さらに片足タックルで1点を加え、ラスト45秒に斉藤が1点を返したものの、あとの攻撃がなく、イーブンへ。決勝ピリオドは一進一退のあと、坂本がタックルし斉藤が場外へ出てしまい、坂本が1−0で辛勝。ピリオド・スコア2−1で勝った。

 
〔順位〕[1]坂本襟(中京女大ク)、[2]斉藤紀江(ジャパンビバレッジ)、[3]新海真美(中京女大)

 ※坂本は4年ぶり2度目の優勝。


 【72kg級】=リーグ戦

 ▼リーグ1回戦
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[フォール、1P0:31(3-0=0:31)]●田中希枝(愛知・中京女大附高)

 ▼リーグ2回戦
村島文子(中京女大)○[フォール、1P1:59(7-6=1:59)]●田中希枝(愛知・中京女大附高)

 ▼リーグ3回戦
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[フォール、1P1:08(4-0=1:08)]●村島文子(中京女大)

 
《経過》浜口が正面タックルで1点を先制。フェイントで相手のバランスを崩して3点を取り、そのままフォールへ持ち込んだ。

 
〔順位〕[1]浜口京子(ジャパンビバレッジ)2勝、[2]村島文子(中京女大)1勝1敗、[3]田中希枝(愛知・中京女大附高)

 ※浜口は7年連続9度目の優勝。



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