【特集】満足できる優勝だが、気持ちは今ひとつ…48kg級・坂本真喜子


(撮影:矢吹建夫)


 48kg級は坂本真喜子が全日本選手権に続いて勝ち、吉田沙保里(55kg級)、伊調馨(63kg級)、浜口京子(72kg級)とともにワールドカップ、アジア選手権、世界選手権の3大会の日本代表権を獲得した。「練習してきたことが出せた。全日本選手権よりは満足できる内容でした」と、勝ち方にも満足そうで、当分、国内では敵なしの強さを見せた。

 だが、姉・日登美が負けたことで、会見での表情は今ひとつ。「自分の優勝はうれしいんですが、手放しでは喜べないんです」と言う。昨年は、自らのアテネ五輪挑戦を姉が支えてくれた。今年は、姉の世界選手権挑戦を自らが支えることになりそうで、「とにかく2人で世界選手権へ行きたい」と言う。

 これからの目標を聞かれても、「姉と2人で世界選手権へ行きたい」と答えるなど、会見は終始、姉がらみに。姉妹そろっての優勝でなければ、喜びの会見とはいかないようだ。それだけに、6月の姉のプレーオフに全力サポートしたい構え。世界選手権へ向けて本当に燃えられるのは、その後ということだろう。


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