2008年明治乳業杯全日本選抜選手権 優勝選手

(2008年6月25〜26日、東京・代々木第二体育館)




55 長谷川恒平(はせがわ・こうへい)=福一漁業、初優勝

 1984年11月22日、静岡県生まれ、23歳。静岡・焼津中央高〜青山学院大卒。全国少年選手権4連覇、全国中学生選手権2連覇。焼津中央高時代に02年のインターハイなど7つの全国タイトルを獲得。青学大ではグレコローマンで03年に世界ジュニア選手権に出場し、05・06年の全日本学生選手権でも優勝する一方、フリースタイルでも全日本大学選手権3連覇を達成など。卒業後はグレコローマンに専念し、07年全日本社会人選手権優勝。同年の全日本選手権で初優勝を遂げた。164cm。
60 北岡秀王(きたおか・ひでお)=クリナップ、初優勝

 1984年12月22日、滋賀県生まれ、23歳。滋賀・日野高〜日体大卒。高校時代は国体ベスト8が最高。日体大に進み、2年生の時(04年)に東日本学生春季新人戦で優勝し、同年の全日本選手権で2位と躍進。05年全日本選手権も2位。06年には学生二冠(全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン)を獲得したほか、国体でも優勝した。07年は全国一から見離されたが、08年3月のアジア選手権で銅メダルを獲得。163cm。
66 清水博之(しみず・ひろゆき)=自衛隊初優勝

 1985年12月18日、滋賀県生まれ、22歳。滋賀・日野高卒。高校時代は上位入賞はなし。自衛隊に進み、05・06年全日本社会人選手権3位、06年国体3位など実力をつけ、06年度の全日本選手権で2位に躍進し、07年冬の欧州遠征にも抜てきされる。しかし07年アジア選手権は1勝もできず、全日本選手権などでも上位入賞はならなかった。175cm。
74 葛西直人(かさい・なおと)=自衛隊、初優勝

 1986年1月17日、青森県生まれ、22歳。青森・五所川原農林高卒。高校時代は柔道の選手。自衛隊に進んでからレスリングを始め、06・07年全日本社会人選手権3位、07年全国社会人オープン選手権2位など実力を伸ばしていた。175cm。
84 太田充洋(おおた・みつひろ)=大分・津久見高教、初優勝

 1979年6月5日、三重県生まれ、29歳。三重・員弁高〜日体大卒。高校時代に国体で優勝。日体大では00年にインカレ3位などがあるが、タイトルには縁がなかった。それでも01年に全日本選手権3位に入賞。02年も全日本選手権と全日本選抜選手権でともに3位と全日本トップレベルの力を示し、03年にはアジア選手権に出場し、国体で優勝。07年にもアジア選手権に出場し5位。同年の国体で優勝した。全日本レベルの大会は2位、3位が多かった。174cm。
96 山本雄資(やまもと・ゆうすけ)=山梨学院大、初優勝

 1986年4月14日、香川県生まれ、22歳。香川・多度津工高卒。高校時代は国体2位など。山梨学院大へ進み、1年生の時(05年)にJOC杯ジュニアオリンピック3位、東日本学生春季新人戦優勝など力をつけ、06年JOC杯ジュニアオリンピック優勝して世界ジュニア選手権に出場。全日本学生選手権は3位。07年は全日本選抜選手権3位、全日本大学グレコローマン選手権2位など。全日本選手権は3位だった。175cm。
120 新庄寛和(しんしょう・ひろし)=自衛隊、2年連続2度目の優勝

 1982年10月11日、大阪府生まれ、25歳。京都・南京都高〜国士大卒。高校2年の時に国体ベスト8などの成績を残し、3年生でインターハイ2位、全国高校グレコ選手権と国体で優勝した。国士大へ進み、02年にJOC杯ジュニアや新人戦で優勝。全日本大学グレコ選手権も4位入賞と力をつけた。03年はアジア選手権出場し、04年全日本選抜選手権で2位へ食い込み、全日本選手権で優勝。05年にアジア選手権出場。その後、優勝から見放されたが、07年に世界選手権に初出場。全日本選手権でも優勝し、08年アジア選手権で3位。181cm。




55 湯元進一(ゆもと・しんいち)=自衛隊、初優勝

 1984年12月4日、和歌山県生まれ、23歳。和歌山ジュニア教室出身。和歌山・和歌山工高〜拓大卒。高校時代は全国高校選抜大会2位など。拓大1年の03年に全日本学生選手権2位、翌04年に全日本大学グレコローマン選手権で優勝したが、本来はフリーの選手。06年は国体で優勝。07年はダン・コロフ国際大会で優勝、海外初優勝と力をつけた。07年全日本選手権は3位。北京五輪出場には手が届かなかった。162cm。
60 高塚紀行(たかつか・のりゆき)=日大コーチ、2年ぶり2度目の優勝

 1985年4月28日、大阪府生まれ、23歳。茨城・霞ヶ浦高〜日大卒。少年少女クラブの名門、大阪・吹田市民教室でレスリングに取り組み、1991〜97年に全国少年選手権を7年連続優勝。全国中学生選手権でも99・00年を連覇して茨城・霞ヶ浦高校へ。03年には、63kg級で高校四冠王(全国高校選抜大会、JOC杯ジュニア選手権、インターハイ、国体)に輝いた。日大では、04年に全日本大学選手権で大会史上13人目の1年生王者へ。05年も世界ジュニア選手権で銅メダルを取り、ユニバーシアードへも出場した。06年世界選手権で銅メダルを獲得し、07年全日本選手権で優勝。しかし08年アジア選手権は2位に終わり、五輪出場権を取れず。163cm。
66 小島豪臣(こじま・たかふみ)=周南産業システム、2年ぶり2度目の優勝

 1983年8月29日、青森県生まれ、24歳。青森・八戸工大一高卒。高校時代の01年に全国高校選抜大会2位、インターハイ優勝など。日体大に進んでからも02年JOC杯ジュニアオリンピック2位など実力を伸ばし、2年生のときの03年に学生二冠王を獲得。04年はアジア選手権へ出場し、世界学生選手権で6位に入賞したあと、全日本学生選手権で連覇を果たし、全日本選手権で優勝。06年に66kg級にアップし、アジア選手権で5位へ。同年の世界選手権に初出場し、アジア大会で2位。07年は負傷で戦列を離れたが、12月の全日本選手権で2位。168cm。
74 萱森浩輝(かやもり・ひろき)=新潟・新潟県央工高教2年連続2度目の優勝

 1982年12月6日、新潟県生まれ、24歳。新潟・三条工高(現県央工高)〜日体大卒。高校時代に全国王者はなかったが、日体大へ進み、2002年のJOC杯ジュニア選手権74kg級で優勝。しかし在学中は以後のタイトルには恵まれず、団体戦でも活躍の舞台は少なかった。卒業後、05年全日本選手権で3位に入賞、06年全国社会人オープン選手権で優勝するなど力をつけ、06年度全日本選手権で2位に入賞。07年の全日本選抜選手権で勝ち、世界選手権に初出場した。しかし同年全日本選手権は初戦敗退で、北京五輪の道が閉ざされた。171cm。
84 小幡邦彦(おばた・くにひこ)=ALSOK綜合警備保障、初優勝(74kg級と合わせ6度目)

 1980年10月17日、山口県生まれ、25歳。茨城・霞ケ浦高〜山梨学院大卒。97年に高校四冠王。翌年は五冠王に輝く。山梨学院大1年の99年に世界ジュニア選手権3位のあと、全日本選手権74kg級で初優勝。00年も全日本選手権で勝ち、01年は東アジア大会3位、アジア選手権3位、世界選手権出場。02年もアジア大会と世界選手権へ。03年世界選手権で10位に入賞。04年はアジア選手権3位のあと、アテネ五輪へ出場。05年もアジア選手権、世界選手権へ出場した。06年度全日本選手権で優勝を逃したあと、84kg級へ。07年全日本選手権は3位。176cm。
96 磯川孝生(いそかわ・たかお)=山口県協会、初優勝

 1984年6月10日、熊本県生まれ、24歳。大分・日本文理大付高〜拓大卒。少年時代から全国に名をとどろかせていたが、中学では全国3位が最高。高校へ進んで再び頭角を表し、01年にはインターハイなどで優勝し、02年には4冠を制覇。アジア・ジュニア選手権4位、全日本3位と力をつけた。04年は全日本選手権84kg級で初優勝。05年はアジア選手権2位など実力を伸ばした。06年は学生二冠を制したが、全日本選手権は2位。07年から96kg級へ上げ、全日本選手権2位。08年はアジア選手権に出場し7位。176cm。
120 荒木田進謙(あらきだ・のぶよし)=専大、初優勝

 1988年3月26日、青森県生まれ、20歳。八戸クラブ出身。青森・光星学院高卒。高校時代の04・05年に2年連続で高校三冠王を獲得するとともに、2年連続で全日本選手権2位。専大に進み、1年生の時(06年)にJOC杯ジュニアオリンピック、全日本学生選手権、全日本大学選手権と国体の学生タイトルを総なめにするとともに、アジア・ジュニア選手権で優勝。07年は故障で戦列を離れたが、12月の全日本選手権で復帰し2位。08年はJOC杯ジュニアオリンピックで優勝した。180cm。


明治乳業杯
湯元進一(F55kg級)
フリー優秀選手
小幡邦彦(84kg級)
グレコ優秀選手
長谷川恒平(55kg級)


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