2004年全日本選手権 優勝選手

(12月21〜22日:東京・代々木第二体育館)


 

55 松永共広(まつなが・ともひろ)、3年ぶり2度目=ALSOK綜合警備保障

 1980年6月27日、静岡県生まれ、24歳。静岡・沼津学園高〜日体大卒。静岡・焼津リトル時代に全国少年選手権5連覇のあと、95年に史上初めて全国中学生選手権3連覇を達成。98年にはJOC杯ジュニアを含め高校五冠王へ。01年は全日本選抜選手権3位のほか、学生二冠王と国体で優勝。02年は世界学生選手権で優勝し、全日本選手権は2位。03年アジア選手権へ出場。全日本選手権は2位。163cm。
60 小島豪臣(こじま・たかふみ)、初=日体大

 1983年8月29日、青森県生まれ。21歳。青森・八戸工大一高卒。高校時代の01年に全国高校選抜大会2位、インターハイ優勝など。日体大に進んでからも02年JOC杯ジュニアオリンピック2位など実力を伸ばし、2年生のときの03年に学生二冠王を獲得。04年はアジア選手権へ出場し、世界学生選手権で6位に入賞したあと、全日本学生選手権で連覇を果たした。168cm。
66 池松和彦(いけまつ・かずひこ)、2年連続2度目=日体大助手

 1979年12月26日、福岡県生まれ、24歳。福岡・三井高〜日体大卒。171cm。高校時代は国体2位が最高。日体大へ進み00年に学生王者へ。同年の全日本選手権で3位入賞のあと、01年に世界選手権の代表権を勝ち取った。同年全日本選手権は2位。02年はアジア大会、世界選手権に出場し、全日本選手権は3位。03年にアジア選手権で銀メダルを獲得し、世界選手権で銅メダル。いち早く五輪代表を決め、04年アジア選手権優勝のあと、アテネ五輪へ出場し5位に入賞した。171cm。
74 小幡邦彦(おばた・くにひこ)、6年連続6度目=ALSOK綜合警備保障

 1980年10月17日、山口県生まれ、24歳。茨城・霞ケ浦高〜山梨学院大卒。97年に高校四冠王。翌年は五冠王に輝く。山梨学院大1年の99年に世界ジュニア選手権3位のあと、全日本選手権で初優勝。00年も全日本選手権で勝ち、01年は東アジア大会3位、アジア選手権3位、世界選手権出場。02年もアジア大会と世界選手権へ。03年世界選手権で10位に入賞。04年はアジア選手権3位のあと、アテネ五輪へ出場した。176cm。
84 磯川孝生(いそかわ・たかお)、初=拓大

 1984年6月10日、熊本県生まれ、20歳。大分・日本文理大付高卒。少年時代から全国に名をとどろかせていたが、中学では全国3位が最高。高校へ進んで再び頭角を表し、01年にはインターハイなどで優勝し、02年には4冠を制覇。アジア・ジュニア選手権4位、全日本3位と力をつけた。03年にアジア選手権に出場。04年は全日本選抜選手権2位など実力を伸ばした。176cm。
96 小平清貴(こだいら・きよたか)、2年連続3度目=警視庁

 1978年12月25日、茨城県生まれ、25歳。茨城・霞ケ浦高〜山梨学院大卒。高校時代に国体優勝。山梨学院大へ進み、98年JOC杯ジュニアオリンピック優勝など、世界ジュニア選手権出場など経験を積む。99・00年に学生二冠王へ輝き、00年に全日本選手権優勝。01年に初の世界選手権出場を果たした。03年に全日本選手権で優勝。アテネ五輪の予選に挑んだが、及ばなかった。182cm。
120 田中章仁(たなか・あきひと)、4年連続4度目=専大

 1983年3月9日、福岡県生まれ、21歳。福岡・三井高卒。99年に全国高校グレコ選手権で優勝。00年にインターハイ、全国高校グレコ選手権、国体で優勝。専大へ進み、01年に全日本王者へ。02年も全日本選抜選手権で勝ち、アジア大会、世界選手権に出場。03年は全日本選抜選手権で敗れ、世界選手権への出場を逃した。03年に全日本選手権で優勝し、五輪予選に挑んだが、あと一歩で逃した183cm。

 

55 平井進悟(ひらい・しんご)、3年ぶり2度目(グレコで初)=ALSOK綜合警備保障

  1978年8月2日生まれ、26歳。長野県出身。長野・上田西高〜拓大卒。95年国体少年フリーで優勝。翌年、グレコで高校ニ冠王へ。拓大へ進み00年の学生グレコニ冠王のほか、世界学生選手権フリーにも出場。卒業後は、フリーで01年は全日本社会人選手権とサンキスト・オープンに優勝し、その後グレコに専念。03年全日本選手権は3位。04年は全日本社会人選手権60kg級で優勝。163cm。
60 笹本睦(ささもと・まこと)、5年連続5度目=ALSOK綜合警備保障

 1977年10月21日、神奈川県生まれ、27歳。神奈川・向上高〜日体大卒。高校時代は無冠だったが、日体大で力をつけ、98・99年全日本選手権2位を経てシドニー五輪へ出場し8位。その後の世界学生選手権でも優勝した。01年世界選手権は7位。02年は世界選手権の上位入賞を逃したが、アジア大会3位に入賞し、全日本選手権でも優勝。03年も世界選手権へ出場。04年はアテネ五輪に出場し、5位に入賞。163cm。
66 飯室雅規(いむろ・まさき)、5年連続5度目=自衛隊

 1978年2月28日、滋賀県生まれ、26歳。滋賀・日野高〜拓大。高校時代にJOC杯ジュニアオリンピックで優勝。拓大1年の96年に全日本大学グレコ選手権2位と頭角を現し、98年に学生二冠王。00年は世界学生選手権の69kg級で6位入賞のあと、全日本選手権優勝。01年は世界選手権に初出場。02年は世界選手権、アジア大会に出場し、03年も世界選手権に出場したが、アテネ五輪の出場は逃した。172cm。
74 鶴巻宰(つるまき・つかさ)、初=国士大

 
1984年5月19日生まれ、20歳。山形県出身。山形・米沢工高卒。高校1年生の時の00年JOC杯カデット選手権で3位に入賞。高校3年生の時の02年にインターハイ3位、全国高校グレコ選手権と国体グレコで優勝するなど力をつけ、全日本選手権でも4位に食い込んだ。国士大へ進み、03年は全日本大学グレコ選手権の1年生王者へ。04年は2階級にまたがって学生二冠を制した。182cm。
84 松本慎吾(まつもと・しんご)、6年連続6度目=一宮運輸

 1978年3月3日、愛媛県生まれ、26歳。愛媛・津島高〜日体大卒。レスリング不毛の地、愛媛県から国体王者へ。97年全日本選手権で2位に躍進。98・99年に学生二冠王となり、99年全日本選手権初優勝。00年世界学生選手権4位のあと、01年は東アジア大会で勝ち、世界選手権へ初出場。02年はアジア大会で金メダルを獲得した。03年も世界選手権へ出場し、五輪V2王者に惜敗。04年はアテネ五輪に出場し、7位に入賞した。174cm。
96 森角裕介(もりかく・ゆうすけ)、3年ぶり3度目=長野県協会

 1979年11月13日生まれ、25歳。長野県出身。長野・北佐久農高〜日体大卒。高校時代に全国王者はなく、日体大2年の99年JOCジュニアオリンピックで初タイトル。00年は全日本学生選手権85kg級で勝ち、1階級上げて全日本選手権優勝と急成長。01年に東アジア大会、アジア選手権、世界選手権、02年も世界選手権とアジア大会出場の機会を得ていたが、03・04年は日本代表から遠のいていた。183cm。
120 新庄寛和(しんじょう・ひろかず)、初=国士大

 1982年10月11日生まれ、22歳。大阪府出身。京都・南京都高卒。高校2年の時に国体ベスト8などの成績を残し、3年生でインターハイ2位、全国高校グレコ選手権と国体で優勝した。国士大へ進み、02年にJOC杯ジュニアや新人戦で優勝。全日本大学グレコ選手権も4位入賞と力をつけた。03年はアジア選手権出場し、04年全日本選抜選手権で2位へ食い込んでいた。181cm。



48 坂本真喜子(さかもと・まきこ)、2年ぶり2度目=中京女大

 1985年11月20日、青森県生まれ。19歳。愛知・中京女大附高卒。青森・八戸キッズでレスリングを始め、00年全国女子中学生選手権優勝などを経て、姉・日登美(世界V2)を追って中京女大付高へ。01年全日本選手権は46kg級で5位へ。02年はJOC杯カデット49kg級、全国女子高校選手権50kg級で優勝し、全日本選手権でも勝ち、03年は世界選手権に出場して5位。アテネ五輪は伊調千春との争いに敗れて逃した。152cm。
51 坂本日登美(さかもと・ひとみ)、4年ぶり3度目=和光ク

 1981年1月4日、青森県生まれ、23歳。青森・八戸工大一高〜中京女大卒。青森・八戸キッズでレスリングに取り組み、98年に全国高校生選手権50kg級で優勝。99年に全日本女子学生選手権51kg級で優勝し、全日本女子選手権で優勝。00年はアジア選手権で勝ったあと世界女子選手権で優勝。その後、ひざの手術などで戦列を離れたが、04年に復帰し、アジアカップとワールドカップで優勝した。155cm。
 55 吉田沙保里(よしだ・さおり)、3年連続3度目=中京女大

 1982年10月5日、三重県生まれ、22歳。三重・久居高卒。少年少女レスリング時代から名をとどろかせ、同世代の大会で無敗。99年世界カデット選手権56kg級優勝のあと、00年世界女子ジュニア選手権58kg級、01年世界女子ジュニア選手権58kg級と優勝。02年世界選手権に初出場初優勝。続く全日本選手権でも勝ち、03年ジャパンクイーンズカップでも優勝。世界選手権で2連覇を果たし、04年のアテネ五輪で優勝。156cm。
59 中西はつみ(なかにし・はつみ)、初=中京女大大学院

 1981年9月13日、埼玉県生まれ、23歳。埼玉・和光高〜東海大卒。高校時代は柔道の選手で、全国高校選抜チャンピオン。大学でも柔道を続けたが、レスリングに出合い、03年全日本女子選手権出場。その後、中京女大大学院に進んでレスリングに専念することを決めた。04年アジア選手権代表選考で惜しくも2位になったあと、カナダカップで2位に入り、ワールドカップ出場の機会も得た。165cm。
63 伊調馨(いちょう・かおり)、3年連続3度目=中京女大

 1984年6月13日、青森県生まれ、20歳。愛知・中京女大附高卒。96年全国少年選手権優勝、98年全国女子中学生選手権52kg級などで優勝を重ね、01年ジャパンクイーンズカップ56kg級で現役世界チャンピオンの山本聖子をフォールで破る大殊勲を達成。同年の全日本女子選手権は4位に終わったが、02年はアジア大会銀メダルのあと、世界選手権に初出場初優勝。03年も勝ち、04年アテネ五輪ででも優勝。166cm
67 斉藤紀江(さいとう・のりえ)、2年ぶり3度目の優勝=ジャパンビバレッジ

 1978年10月24日、茨城県生まれ。26歳。茨城・土浦日大高〜帝京大卒。高校時代は柔道に打ち込むかたわらでレスリングの大会にも出場。95年全日本選手権70kg級優勝の実績を持つ。帝京大では柔道に専念。卒業を機に本格的にレスリングへ転向。03年のアジア選手権で国際大会の初優勝を飾った。世界選手権は5位。04年は72kg級でアテネ五輪を目指したがかなわず、アジア選手権で67kg級に戻して優勝した。172cm。
72 浜口京子(はまぐち・きょうこ)、9年連続9度目=ジャパンビバレッジ

 1978年1月11日、東京都生まれ。26歳。ボディビルからレスリングへ。96年にアジア女子選手権70kg級で優勝。翌年、75kg級で世界一に輝き、99年まで3連覇。98年は国際レスリング連盟の最優秀選手に選ばれた。00年の世界女子選手権は3位に終わり、01年も4位で世界一奪還ならなかったかが、02年に返り咲き、ほかにアジア大会、ワールドカップでも優勝。03年に5度目の世界一へ輝き、04年アテネ五輪は銅メダル。170cm。

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