(12月21〜22日:東京・代々木第二体育館)


 

55 田南部力(たなべ・ちから)、2年連続5度目=警視庁

 1975年4月20日、北海道生まれ、28歳。北海道・岩見沢農高〜日体大卒。高校時代に2年連続インターハイ王者へ。96年全日本選手権54kg級に初出場初優勝し、その後、シドニー五輪出場。01年は負傷で第一線を離れ、全日本選手権優勝も逃したが、02年は世界選手権6位、アジア大会2位と復活。全日本選手権でも勝った。03年は世界選手権で7位に入賞し、アテネ五輪出場資格をゲット。161cm。
60 山本英典(やまもと・ひでのり)、初=自衛隊

 1975年12月19日、神奈川県生まれ、28歳。静岡・沼津学園高〜日体大卒・。高校時代は全国大会3位が最高。日体大4年生の97年に全国学生選手権で優勝し、翌97年に全日本選手権3位。63kg級で全日本社会人選手権の優勝やコンスタントに全日本選手権の上位に食い込んでいたものの、日本一や世界選手権日本代表になることはなかった。165cm。
66 池松和彦(いけまつ・かずひこ)、初=日体大助手

 1979年12月26日、福岡県生まれ、23歳。福岡・三井高〜日体大卒。171cm。高校時代は国体2位が最高。日体大へ進み00年に学生王者へ。同年の全日本選手権で3位入賞のあと、01年に世界選手権の代表権を勝ち取った。同年全日本選手権は2位。02年はアジア大会、世界選手権に出場し、全日本選手権は3位。03年にアジア選手権で銀メダルを獲得し、世界選手権で銅メダル。いち早くアテネ五輪代表を決めた。171cm。
74 小幡邦彦(おばた・くにひこ)、5年連続5度目=綜合警備保障

 1980年10月17日、山口県生まれ、23歳。茨城・霞ケ浦高〜山梨学院大卒。177cm。97年に高校四冠王。翌年は五冠王に輝く。山梨学院大1年の99年に世界ジュニア選手権3位のあと、全日本選手権で大方の予想を覆して初優勝。00年も全日本選手権で勝ち、01年は東アジア大会3位、アジア選手権3位、世界選手権出場。02年もアジア大会と世界選手権へ。03年世界選手権で10位に入賞し、アテネ五輪の出場資格を取った。176cm。
84 横山秀和(よこやま・ひでかず)、2年連続5度目(グレコ通算7度目)=秋田・秋田商高教

 1971年4月7日、秋田県生まれ。32歳。秋田・秋田経法大付高〜日体大卒。高校ニ冠王を経て日体大へ。93年に史上初の学生四冠王と全日本選手権を制覇。96年にアトランタ五輪へ出場する。その後、グレコへ転向して97・98年に全日本王者となるが、シドニー五輪は逃す。その後、フリーで出場。02年に全日本王者に返り咲く。03年も国内予選に勝ち、世界選手権へ出場した。178cm。
96 小平清貴(こだいら・きよたか)、3年ぶり2度目=警視庁

 1978年12月25日、茨城県生まれ、24歳。茨城・霞ケ浦高〜山梨学院大卒。高校時代に国体優勝。山梨学院大へ進み、98年JOC杯ジュニアオリンピック優勝など、世界ジュニア選手権出場など経験を積む。99・00年に学生二冠王へ輝き、00年に全日本選手権優勝。01年に初の世界選手権出場を果たしたが、その後の2年間、世界への道を閉ざされた。182cm。
120 田中章仁(たなか・あきひと)、3年連続3度目=専大

 1983年3月9日、福岡県生まれ、20歳。福岡・三井高卒。99年に全国高校グレコ選手権で優勝。00年にインターハイ、全国高校グレコ選手権、国体で優勝。専大へ進み、01年に全日本王者へ。02年も全日本選抜選手権で勝ち、アジア大会、世界選手権に出場。03年は全日本選抜選手権で敗れ、世界選手権への出場を逃した。183cm。

 

55 豊田雅俊(とよた・まさとし)、2年連続2度目=警視庁

 1976年10月25日、徳島県生まれ、27歳。徳島・穴吹高〜拓大卒。高校時代からグレコローマンで頭角を現し、2年連続で高校3大タイトルを獲得。拓大2年生の96年にグレコローマンの学生ニ冠王へ。将来を嘱望されたが、シドニー五輪は佐々木昌常の壁が破れず。その後、全日本選手権は上位へは食い込むものの戴冠がなかったが、02年に初制覇。03年も国内予選を勝ち抜いて世界選手権へ初出場した。161cm。
60 笹本睦(ささもと・まこと)、4年連続4度目=綜合警備保障

 1977年10月21日、神奈川県生まれ、26歳。神奈川・向上高〜日体大卒。高校時代は無冠だったが、日体大で力をつけ、98・99年全日本選手権2位を経てシドニー五輪へ出場し8位。その後の世界学生選手権でも優勝した。01年世界選手権は7位。02年は世界選手権の上位入賞を逃したが、アジア大会3位に入賞し、全日本選手権でも優勝。03年も世界選手権へ出場した。163cm。
66 飯室雅規(いむろ・まさき)、4年連続4度目=自衛隊

 1978年2月28日、滋賀県生まれ、25歳。滋賀・日野高〜拓大。高校時代にJOC杯ジュニアオリンピックで優勝。拓大1年の96年に全日本大学グレコ選手権2位と頭角を現し、98年に学生二冠王。00年は世界学生選手権の69kg級で6位入賞のあと、全日本選手権優勝。01年は世界選手権に初出場。02年は世界選手権、アジア大会に出場し、03年も世界選手権に出場した。172cm。
74 菅太一(すが・たいち)、2年ぶり2度目=警視庁

 1979年4月8日、東京都生まれ、24歳。東京・京北高〜日大卒。高校時代にインターハイなどで優勝。日大1年生の98年に大学王者となり、00年に学生二冠王、全日本選手権優勝と力をつける。01年は東アジア大会2位、アジア選手権優勝と国際舞台で実力を発揮し、世界選手権へも出場。その後、階級区分の変更もあって日本一から遠ざかった。174cm
84 松本慎吾(まつもと・しんご)、5年連続5度目=一宮運輸

 1978年3月3日、愛媛県生まれ、25歳。愛媛・津島高〜日体大卒。レスリング不毛の地、愛媛県から国体王者へ。97年全日本選手権で2位に躍進。98・99年に学生二冠王となり、99年全日本選手権初優勝。00年世界学生選手権4位のあと、01年は東アジア大会で勝ち、アジア選手権2位のほか、世界選手権へ初出場。02年はアジア大会で金メダルを獲得し、不動の地位を築いている。03年も世界選手権へ出場し、五輪V2王者に惜敗。174cm。
96 加藤賢三(かとう・けんぞう)、2年連続2度目=自衛隊

 1980年9月28日、愛知県生まれ、23歳。愛知・星城高〜大東大卒。高校時代は国体などで優勝。大東大で99年JOCジュニア130kg級に優勝し、世界ジュニア選手権へ。00年も世界ジュニア選手権8位入賞。01年は全日本選抜選手権2位を経て、全日本学生選手権優勝と力をつけ、02年全日本選抜選手権で優勝。プレーオフに敗れアジア大会は逃したが、全日本選手権で優勝。03年も国内予選を勝ち抜いて世界選手権出場を果たした。185cm。
120 鈴木克彰(すずき・かつあき)、4年連続4度目=警視庁

 1977年12月13日、東京都生まれ、26歳。東京・京北高〜拓大卒。180cm。98、99年に全日本大学グレコ選手権優勝。99年に全日本選抜選手権優勝。00年は全日本選抜選手権、全日本社会人選手権、国体、全日本選手権で優勝を続けた。世界学生選手権は5位。01年は東アジア大会3位。世界選手権は出場を逃したが全日本選手権で勝利。負傷で戦列を離れたあと、02年全日本選手権で勝ち、03年は世界選手権へ出場した。180cm。



48 伊調千春(いちょう・ちはる)、2年連続2度目(この階級は初)=中京女大

 1981年10月9日、青森県生まれ、22歳。京都・網野高卒。少年少女レスリングを経て、98年全国女子高校生大会優勝。99年全日本女子選手権51kg2位と力をつけ、00年JOC杯ジュニア選手権50kg級優勝。世界女子ジュニア選手権同級でも勝ち、01年にJOCジュニア選手権2年連続優勝を達成した。02年は世界女子選手権(51kg級)で惜しくも銀メダル。しかし03年の世界選手権で優勝した。157cm。
51 服部担子(はっとり・になこ)、初=中京女大

 1982年6月25日、神奈川県生まれ、21歳。愛知・中京女大付高卒。神奈川・東海ジュニアでレスリングを始め、99年にJOC杯カデット選手権優勝、世界カデット選手権は7位。00年はアジア・ジュニア選手権優勝などの実績を残し、01年は世界ジュニア選手権出場の経験を積み、全日本選手権で優勝した。02・03年にはワールドカップの出場を経験。154cm
 55 吉田沙保里(よしだ・さおり)、2年連続2度目=中京女大

 1982年10月5日、三重県生まれ、21歳。三重・久居高卒。少年少女レスリング時代から名をとどろかせ、同世代の大会で無敗。99年世界カデット選手権56kg級優勝のあと、00年世界女子ジュニア選手権58kg級、01年世界女子ジュニア選手権58kg級と優勝。02年世界選手権に初出場初優勝。続く全日本選手権でも勝ち、03年ジャパンクイーンズカップでも優勝。世界選手権で2連覇を果たししてアテネ五輪の出場資格を獲得。156cm。
59 岩間 怜那(いわま・れな)、5年連続5度目=リプレ

 1979年8月2日、岩手県生まれ。24歳。岩手・宮古商高卒。97年全国女子高校選手権61kg級優勝。99年にJOC杯ジュニア選手権58kg級で勝ち、世界女子ジュニア選手権でも優勝。全日本選手権でも勝つ。世界女子選手権は00年に2位に入ったが、01年は上位入賞を逃した。02年も世界選手権7位に終わったが、ワールドカップで優勝。03年は世界選手権出場を逃した。157cm。 
63 伊調馨(いちょう・かおり)、2年連続2度目=中京女大

 1984年6月13日、青森県生まれ、19歳。96年全国少年選手権優勝、98年全国女子中学生選手権52kg級などで優勝を重ね、01年ジャパンクイーンズカップ56kg級で現役世界チャンピオンの山本聖子をフォールで破る大殊勲を達成。同年の全日本女子選手権は4位に終わったが、02年はアジア大会銀メダルのあと、世界選手権に初出場初優勝。03年も勝ってアテネ五輪出場資格を獲得した。166cm
67 菅原美々(すがわら・みみ)、初=国士大

 1982年1月12日、秋田県生まれ、21歳。埼玉・埼玉栄高卒。秋田・北士館クラブでレスリングに取り組み、96年全日本女子オープン選手権ジュニア70kg級で優勝。99年全日本選手権で3位へ。国士大へ進み、00年も全日本選手権3位など。01年は75kg級でアジア選手権へ出場して3位へ入賞。その後、国内予選を勝ち抜いて68kg級で日本代表となったものの、負傷によって辞退.。166cm。
72 浜口京子(はまぐち・きょうこ)、8年連続8度目=ジャパンビバレッジ

 1978年1月11日、東京都生まれ。25歳。ボディビルからレスリングへ。96年にアジア女子選手権70kg級で優勝。翌年、75kg級で世界一に輝き、99年まで3連覇。98年は国際レスリング連盟の最優秀選手に選ばれた。00年の世界女子選手権は3位に終わり、01年も4位で世界一奪還ならなかったかが、02年に返り咲き、ほかにアジア大会、ワールドカップでも優勝。03年に5度目の世界チャンピオンに輝いた。170cm。

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