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幼児だけの大会に165選手が参加…第16回関東幼児大会
【2011年8月22日】


 第16回関東幼児大会が8月21日、千葉・鎌ヶ谷市民体育館で行われ、13都県から46チーム165名が参加した。同大会は、小学生未満の幼児のみの大会で、小玉ジュニアクラブの代表、小玉美昭氏によって20年前に開催され、今年で16回目を迎えた。

 年少未満、年少、年中、年長と4つのカテゴリーと、さらにその中で細かく体重に区切って試合は行われた。最優秀選手は年長の部18s級Aの荻野大河(NSP上溝)が選ばれた。

 さらに志村僚眞(年中の部18s級C/レッスルウィン)、山本海(年中の部20s級B/みどり幼)、杉崎雫(年中の部19s級/K・J・W・C)、片岡大河(19s級A/リバーサル)、小川礼寿(19s級C/さくら幼)の5人が優秀選手賞を受賞。プレゼンテーターは全日本の田南部力コーチ(警視庁)が務めた。

 下は2歳から、上は6歳までの未就学幼児のみの大会を小玉代表が始めたきっかけは、「底辺拡大」が目的だった。「小学校でメジャー競技の野球やサッカーが人気ですから、小学校の前から、レスリングをやらないか声をかけておけばと思ったんです」。20年前、たった20選手弱で始まった同大会も、今年は165選手が参加するまでに大きくなった。

 回を重ねるごとに、小玉代表も大会運営に様々な工夫をこらしてきた。2〜6歳の幼児だけの大会とあって、まずは大会時間をできるだけ短くしている。当日の9時半に計量を行い、試合は10時すぎに開始し、1時前には全日程が終了。集中力が1日持たない幼児たちを気遣った運営を心がけている。

 さらに、小玉代表が「勝ち負けよりも大切です」と話すように、一番重要視するのは、幼児たちにレスリングを楽しんでもらうことだ。真剣勝負には本来ご法度だが、組み合わせは選手の年齢、体重、経歴を総合して児玉代表が自らレベルが同じもの同士で闘えるようにし、さらに全員がメダルを取って思い出に残るようにしている。試合を終えると、メダルをうれしそうに眺めている子供たちが印象的だった。

 16回目の大会を無事に終えた小玉代表は「今年の猛暑で熱中症が心配だったんですが、今日は涼しくて快適に試合が進行できてよかったです。また来年に向けて頑張ります」と総括した。(文・撮影=増渕由気子)

最優秀選手賞・荻野大河選手 優秀選手賞・小川礼寿選手

優秀選手賞・片岡大河選手 優秀選手賞・志村僚眞選手

優秀選手賞・杉崎雫選手 優秀選手賞・山本海選手


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