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岩手・宮古商高の4選手が苦難を乗り越えJOC杯出場へ
【2011年4月20日】


 東日本大震災によって大きな被害を受けた岩手・宮古市にある宮古商業高校のレスリング部が、今月初めから活動を再開。4月23〜24日に神奈川・横浜市文化体育館で行われるJOC杯ジュニアオリンピックに4選手が出場することになった。

 海沿いの平地は壊滅的な被害を受けた宮古市だが、同高は高台にあり、上野堅太郎監督によると学校の施設に大きな被害はなく、災害直後からレスリング場の使用に問題はなかったという。しかし、上野監督もそうだが部員の中には家を流されたり、親が仕事を失ったり、学校への交通機関がないなどの理由で、地震後しばらく活動できる状況になかった。4月6日になって練習を再開した。

 復興への道はスタートしたばかり、現在でも避難所暮らしの部員もいる。だが、選手に励みを与えるためにJOC杯にエントリーした選手の出場を決めた。東北新幹線はまだ全通していないため、夜行バスで東京との間を往復するという悪条件。それでも「精いっぱい頑張らせたい。レスリング界の皆様には、被害に遭った選手たちの励みになるような応援をお願いしたい」と話した。

 日本協会では、今月2〜3日のジュニアクイーンズカップ(東京・駒沢体育館)に続き、JOC杯ジュニアオリンピックを復興支援大会と位置付け、義援金のお願い、(株)アシックス社による復興支援Tシャツの販売などを行い、多くの人に支援をお願いする。



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