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ペンシルベニア州立大が58年ぶりの優勝…10万4000人が見た全米学生選手権
【2011年3月25日】


 全米学生(NCAA)選手権は3月17〜19日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われ、2004年アテネ五輪フリースタイル84kg級優勝のカエル・サンダーソン率いるペンシルベニア州立大が107.5点をマークし、コーネル大を14点引き離して1953年以来58年ぶり2度目の優勝を遂げた。

 同大学からの優勝者は184ポンド級のクエンティン・ライトだけだったが、2位が2選手、3位が2選手と好成績で、総合力で勝った。

 同大学は、日本レスリング協会が発足する前に内藤克俊さんが留学してレスリング部に在籍。主将を務め、1924年パリ五輪に出場した。いわば日本レスリング界の歴史のスタートとなる大学。1980年代には日体大OBの大石八郎さんがコーチを務め、現在の日本協会の高田裕司専務理事や佐藤満強化委員長がコーチ留学している。1996年アトランタ五輪代表であり、同年のNCAA選手権を制した阿部三子郎選手も在籍し、日本となじみ深い大学。

 3位はアイオワ大(86.5点)、4位はオクラホマ州立大(70.5点)。連日約1万7000人の観客が集まり、3日間6セッションののべ観客数は10万4260人。これは2009年のセントルイス大会の9万7334人を上回るNCAAレスリングの最高記録。最終セッションは1万7687人が集まった。



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