甲斐友梨(アイシン・エィ・ダブリュ)が優勝…ヤリギン国際大会第1日【2010年1月30日】



 男子フリースタイルと女子のゴールデン・グランプリ(GP)予選大会「ヤリギン国際大会」は1月29日、ロシア・クラスノヤルスクで21ヶ国が参加して開幕。3階級ずつが行われ、女子51kg級の甲斐友梨(アイシン・エィ・ダブリュ)が決勝でアレクサンドラ・コート(ウクライナ)に2−1の逆転勝ちし、2度目の国際大会優勝を飾った(ワールドカップの個人1位は除く)。

 甲斐は初戦の2回戦で昨年の欧州チャンピオンのエカタリナ・クラスノバ(ロシア)を破り、3回戦で48kg級でアジア・チャンピオンに輝いたこともあるエンフジャルガル・ツォグトバザル(モンゴル)を、準決勝でで昨年のアジア・チャンピオンのタチアナ・バカチュク(カザフスタン)を破るというすばらしい内容での優勝だった。

 女子では、59kg級の山名慧(アイシン・エィ・ダブリュ)が3位に入賞。67kg級の新海真美(アイシン・エィ・ダブリュ)は5位に終わった。

 男子では、55kg級の3位決定戦で全日本チャンピオンの稲葉泰弘(警視庁)と同2位の田岡秀規(自衛隊)が激突。田岡が第3ピリオドのラスト1秒に逆転で勝ち、銅メダルを獲得した。

 他の選手は、66kg級の池松和彦(福岡大助手)が1勝をマークしただけに終わり、同級の佐藤吏(ALSOK綜合警備保障)、74kg級の長島和幸(クリナップ)と高橋龍太(自衛隊)は、いずれも初戦で敗れ、敗者復活戦へ回れなかった。

 第1日の結果は下記の通り(リザルトがロシア語であり、現在、姓名の英語表記を調査中。判明次第、修正します)。


稲葉泰弘 田岡秀規 池松和彦 佐藤 吏 長島和幸
高橋龍太 甲斐友梨 山名 慧 新海真美  

 ◎男子フリースタイル

 【55kg級】稲葉泰弘(警視庁)   5位=36選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−0(1-0=2:08,2-0)]Ivanov(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドは2分間を0−0で終了。クリンチの攻撃権を得た稲葉がテークダウンを決めた。第2ピリオドは40秒、稲葉が相手のタックルを受け止め、その体を伸ばしてバックに回り込んで1点。1分30秒にもタックルにくる相手の動きを止め、足首をつかんで回り込み、2−0として勝った。

3回戦 ○[2−0(2-0、TF6-0=0:53)]Alimbaev(キルギス)

 《試合経過》第1ピリオドの30秒、稲葉が片足タックルで1点を先制。中盤にも胴タックルから片足タックルに移行してテークダウンを奪い、2−0へ。第2ピリオドは26秒までに片足タックルとアンクルホールドで3−0。このあと、くぐりタックルで3点を取り、6−0としてテクニカルフォール。

【2回戦1P】稲葉(青)はクリンチからの攻撃を確実にポイントにつなげた。 【2回戦2P】不発に終わったが、アンクルホールドを繰り出した稲葉。 【3回戦1P】相手の左脚をすくって稲葉(赤)が1点を先制。 【3回戦2P】アンクルホールドは崩れたが、ニアフォールを奪った稲葉。

4回戦 ●[0−2(2-AB,0-2)]Israpilo(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドの30秒、稲葉がタックルで1点を獲得。ここでネルソンでニアフォールを執ように狙ったが決まらず、返されて2失点。すぐにバックを取って2−2としたが、ビッグポイントの差によってこのピリオドを落とした。第2ピリオドは中盤にタックルで1点を失い、終了間際にもタックルから場外に押し出され、0−2とされて敗れた。

敗者復活戦 ○[2−0(5-2,3-1)]Surun(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドの45秒、稲葉が内がけで相手を倒して3点。アンクルホールドで1点を加えた。1分18秒にバックを取られたものの、1分30秒に取り返して5−1。終了間際にも1点を失ったが、5−2でこのピリオドを先制。第2ピリオドは30秒にタックルで1点を取り、53秒にも1点。1分30秒にもタックルで足首を取られたものの体を一回転して自分のポイントにつなげて3−0。終了間際に1点を取られたものの3−1として勝った。

【4回戦1P】1点先制の稲葉(赤)はネルソンホールド。乗りすぎて失点につながった。 【4回戦2P】1Pの逆転負けでリズムを崩した稲葉は、2Pは無得点に終わった。 【敗復戦1P】稲葉(青)は3点を取った後、アンクルホールドで1点を追加。 【敗復戦2P】左足首を取られながら、体を回転させて自分のポイントへつなげた。

3位決定戦 ●[1−2(0-1=2:04,2-1,2-3)]田岡秀規(自衛隊)

 《試合経過》第1ピリオドは2分間を0−0。攻撃権を取った田岡がテークダウンを決め、このピリオドを先制。第2ピリオドは中盤、田岡のタックルを稲葉が胴をつかんでのタックル返しで2点。田岡も1分26秒にタックルで場外へ押し出して1点を取ったが、このままのスコアで稲葉が取った。

 第3ピリオドは55秒に稲葉が回り込み、両ひざをつかずに踏ん張る田岡をうまく崩して2点を獲得。このままラスト10秒を切り、稲葉の勝利が濃厚になったが、田岡が執念でタックルを決め、ガッツレンチを決めて、ラスト1秒に3−2と逆転した。

【3決戦P】手の内を知っている両者の対戦。1点をめぐる闘いが続いた。 【3決戦2P】田岡(青)のタックルに対して稲葉はタックル返しを決める。 【3決戦3P】背後に回った稲葉稲葉は、うまく崩して2点をゲット。 【3決戦3P】0−2のラスト数秒、田岡がタックルからガッツレンチを決めて逆転勝ち。

 【55kg級】田岡秀規(自衛隊)     3位=36選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−1(1-0=2:05,1-3,@-1)]Andreev(ベラルーシ)

 《試合経過》第1ピリオドは2分間を0−0。ボールピックアップで勝った田岡が相手を場外に押し出して1点を獲得。第2ピリオドは22秒と55秒に1点ずつ失って0−2。1分10秒すぎに巻き投げを狙った田岡だが、決まらず、逆に押し出されて1失点。ラスト5秒に1点を返したが、1−3でこのピリオドを落とした。

 第3ピリオド、0−0で試合が進み、ラスト10秒に田岡がタックルを仕掛けたが、うまくかわされ、逆に場外へ押し出されてラスト8秒で痛恨の1失点。しかし田岡は試合を捨てず、タックルで攻めてラスト1秒に1点を取り、ラストポイントで田岡手が上がった。

3回戦 ○[2−0(1-0,1-0)]Sevdimov(アゼルバイジャン)

 《試合経過》第1ピリオドの35秒、田岡は足を使って攻めてテークダウンを奪う。この1点を守ってこのピリオドを先制。第2ピリオドの中盤、タックルを受けた田岡だが、これをこらえ、すぐに反撃し場外へ押し出して1点。相手の最後の攻めをしのぎ、このピリオドも取った。

【2回戦1P】クリンチの攻撃となった田岡(青)が相手を場外に押し出す。 【2回戦3P】ラスト8秒に0−1とされた田岡だが、反撃し最後に1点。 【3回戦1P】昨年のゴールデンGP王者相手に足払いでテークダウン。 【3回戦2P】田岡は相手の股の下から急所をつかんで(!)場外に押し出した。

4回戦 ○[2−1(1-0=2:04,2-4,TF8-0=1:31)]Sanaa(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドは2分間を0−0。ボールピックアップで攻撃となった田岡が確実に1点を取った。第2ピリオド、田岡が43秒にバックを取って1点。1分25秒にも相手の一本背負いをかわして1点を加えた。いい展開だったが、このあと組み合ったところ、見事な横捨て身を受け、あわやフォール負けのピンチ。辛うじてこらえたが、このピリオドを落とした。

 第3ピリオドも相手が横捨て身を仕掛けてきたが、警戒していた田岡は体をあずけ、ニアフォール2度と5秒ルールで5−0へ。このあとも相手の横捨て身に体を預けて3点を加え、テクニカルフォール勝ち。

準決勝 ●[0−2(TF4-10=1:55,6-2,TF0-6=0:53)]Israpilo(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドの前半、両者がもつれてマット上を転がり、両者2点。このあとロシアがリフト技で投げて3点を加え、ガッツレンチで2点。ロシア陣営は両者2点が不服だったようでチャレンジしたが、認められず、田岡に1点が入ってスコアは3−7。ラスト15秒、田岡が相手のタックルに対してがぶり返しを決めたたかに見えたが、相手に3点が入り、4−10のテクニカルフォール負け。第2ピリオドは相手のタックルを田岡が返したが、両者2点。このあと田岡がニアフォールの体勢へ追い込み4−2へ。1分40秒、相手のタックルに田岡が体をあずけ、6−2としてこのピリオドを取った。

 第3ピリオド、田岡は片足タックルをこらえたが、かえって体勢を悪くしてしまい3失点。すぐに立ち上がったものの、またしても3点のタックルを受けてしまい、0−6とされた。

【4回戦2P】相手の横捨て身であわやフォールの田岡。しのいだが勝負は第3Pへ。 【4回戦3P】相手の横捨て身を読んでいた田岡。ニアフォールの体勢へ。 準決勝1P】試合開始早々から両者の体がマット上を転がった。赤が田岡。 【準決勝2P】フォールを狙う田岡。ここで仕留めておくべきだった…。

3位決定戦 ○[2−1(1-0=2:04,1-2,3-2)]稲葉泰弘(警視庁)

 ※試合経過、写真とも稲葉の項参照


 【66kg級】池松和彦(福岡大助手)    34選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−1(4-0,3-4,2-0)](ロシア)

 《試合経過》第1ピリオド開始早々に池松が相手を押し出して1点。1分30秒すぎ、タックルを受け止めた池松が腰投げ気味に投げを決めて3点を加え、4−0へ。第2ピリオド、1分20秒ころに池松がカウンターでタックルを決めて2点を先制。スタンドとなったあと、崩されてバックを取られて1−2。さらにバックを取られて2−2となり、ガッツレンチを受けてしまった。このガッツレンチは場外だったようにも見え、また池松も最後はバックを取ったように思え、ジャッジの掲げるポイントが混乱。スコアボードは3−3で試合が再開された。結局、3−4であったことが判明。チャレンジをすることができずに第2ピリオドを落とした。

 第3ピリオドは一進一退で試合が進んだあと、終了間際に池松が相手のタックルを受け止め、エビ固め狙い。ラスト3秒、こらえる相手を転がして上に乗って貴重な2点を取った。

3回戦 ●[0−2(1-1,2-4)]Navruzov(ウズベキスタン)

 《試合経過》第1ピリオド中盤、池松が相手のわき腹に頭をつけて攻め、バックを取って1点を先制。この後、相手のタックルを必死にこらえてポイントをやらず、1−0のままラスト10秒。しかし、試合を捨てない相手のタックルをこらえられずに場外に出され、1−1とされてしまってこのピリオドを落とした。第2ピリオドは40秒と1分25秒に、ともに右足首を取られてテークダウンを許し0−2。ラスト10秒、池松のがぶり返しが決まり、2点を取ってこの時点で2−2。しかし、相手のうまい身のこなしで次の瞬間、池松の背中がマットに向いてしまい、2点を失って2−4とされてタイムアップ。

【2回戦1P】開始直後から攻めた池松(赤)。場外に押し出して1点を先制。 【2回戦3P】タックルを受け止めた池松は、エビ固めでニアフォールへ追い込む。 【3回戦2P】第1Pを落とした池松(青)は、第2P、積極的に攻撃を仕掛けた。 【3回戦2P】終了間際にがぶり返し。瞬間的に2−2となり、勝利を目前としたが…。

 【66kg級】佐藤吏(ALSOK綜合警備保障)    34選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[0−2(2-3,2-3)]Navruzov(ウズベキスタン) 

 《試合経過》第1ピリオド、佐藤は55秒にタックルを仕掛けられ、がぶり返しも通じずに1失点。1分20秒すぎに試みたタックルをかわされて0−2へ。終了間際、がぶり返しを決めて2点を取ったものの、最後にバックを取られたため、スコアは2−3となってこのピリオドを落とした。第2ピリオドは1分20秒に佐藤が相手のタックルを受けてしまったが、粘ってがぶり返しで反撃。ポイントは両者2点。しかしラスト12秒、左脚を取られてバックに回られ、1点を失って2−3とされた。

【2回戦1P】佐藤(赤)は0−2のあと、がぶり返しを決めたが、バックに回られ2−3。 【2回戦2P】相手のタックルを受け止めた佐藤は、がぶり返し。両者2点となった。

 【74kg級】長島和幸(クリナップ)     25選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[0−2(1-2,1-3)]Variev(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオド、長島が40秒と1分12秒に1点ずつ取られ0−2。ラスト15秒に脚を使っての攻撃でテークダウンを奪って1点を返した長島は、アンクルホールドで逆転を狙ったが、決まらずにタイムアップ。第2ピリオドは中盤に回り込まれ、抱えあげられて落とされ3失点。ラスト30秒に1点を返したものの、及ばなかった。

【2回戦1P】1点を取った長島(青)はアンクルホールドを狙うが、タイムアップ。 【2回戦2P】3点差を追って必死に反撃した長島だが、1点を取るにとどまった。

 【74kg級】高橋龍太(自衛隊)     25選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[1−2(1-0=2:12,0-1,0-4)]Geduev(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドは2分間を0−0。ボールピックアップで攻撃権を獲得した高橋がテークダウンを決めてこのピリオドを先制。第2ピリオドも0−0で試合が進み、再びクリンチ勝負かと思われた時、高橋が崩されて痛恨の1失点。0−1で敗れた。

 第3ピリオドは40秒に高橋が勝負を仕掛け、片足タックルが決まったかに見えたが、次の瞬間にバランスを崩し押さえ込まれ、5秒ルールの1点も加えられて0−4。フォールは免れたものの、4点差をはね返すことはできなかった。

【2回戦P】高橋(赤)はクリンチの攻撃からきっちりとテークダウンを決めた。 【2回戦3P】高橋は相手を持ち上げたが、バランスを崩し、押さえ込まれてしまった。

 ◎女子

 【51kg級】甲斐友梨(アイシン・エィ・ダブリュ)     優勝=19選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−0(3-1,2-0)]Ekatarina Krasnova(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドの28秒、甲斐がタックルを受けてしまって1失点。この1点をなかなか返せなかったが、ラスト15秒に一本背負いを決めて3点を取り逆転。第2ピリオドは1分にタックルで、1分30秒に相手のタックルを回り込んでそれぞれ1点を取り、2−0とした。

3回戦 ○[2−1(1-0=2:02,TF0-6=1:45,1-1)]Tsogtbazar Enkhjargal(モンゴル)

 《試合経過》第1ピリオドは2分間を0−0。攻撃権を取った甲斐がテークダウンを決めた。第2ピリオドは44秒に一本背負いを受けて3失点。場外際に追い込まれ、体勢を悪くしてしまった3点のテークダウンを取られ、0−6とされてしまった。

 第3ピリオドは中盤にタックルで1点を取られ、苦しい状況となったが、ラスト10秒にタックルを決め、1−1のラストポイントで勝った。

【2回戦1P】1点を追う甲斐(赤)はラスト15秒、一本背負いを決めて逆転。 【2回戦2P】タックルで1点を取った甲斐は、このあとも加点し、2−0で勝つ。 【3回戦1P】48kg級で北京五輪に出場したモンゴル選手相手に攻める甲斐(赤)。 【3回戦3P】危ない試合だったが、3Pのラスト10秒にポイントを取って試合を決める。

準決勝 ○[2−0(3-0=2:06,4-2)]Tatyana Bakatyuk(カザフスタン)

 《試合経過》第1ピリオドの2分間は0−0。攻撃権がきた甲斐は、2点となるテークダウンを決めた。相手陣営はタックル返しが有利とみてチャレンジしたが認められずに甲斐が3−0へ。第2ピリオド、甲斐は38秒に場外際の攻防を守り切れずに押し出されて1点を失い、1分には左脚を取られて0−2へ。しかし1分25秒に1点を返したあと、終了間際に首投げを仕掛け、3点を取って4−2と逆転勝ち。

【準決勝1P】甲斐(赤)クリンチからの攻撃。相手陣営はチャレンジした。 【準決勝2P】1−2と劣勢だった甲斐。終了間際に首投げを決めて逆転勝ち。

決勝 ○[2−1(0-1,BL-3,2-1)]Alexandr Khout(ウクライナ)

 《試合経過》第1ピリオドの32秒、甲斐はタックルを決められ1失点。0−1でこのピリオドを先制された。第2ピリオドも1点を取られ、ガッツレンチで0−3とされるピンチ。このままのスコアでラスト10秒へ。だれもがウクライナの勝利を思っただろうが、甲斐がタックルで攻めて1点を取り、ガッツレンチで3−3へ。ラストポイントによってこのピリオドを取った。

 第3ピリオド、34秒に1点を取られた甲斐だが、中盤に崩して1点を返し1−1へ。最後も1点を加え、2−1として優勝を引き寄せた。

【決勝1P】甲斐(青)は序盤に相手のタックルを受けてしまい、0−1と先制された。 【決勝2P】第2Pもタックルからガッツレンチで0−3。勝てそうなムードがなかった。 【決勝3P】第3P、0−1とされながらも1−1へ。粘り強い闘いだった。 【決勝3P】前半の不調をはね返し、逆転で優勝を引き寄せた。

 【59kg級】山名慧(アイシン・エィ・ダブリュ)    3位=18選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−0(3-0,1-0)](ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドの30秒、山名が3点となるタックルを決め、このポイントを守り切った。第2ピリオドも30秒にタックルで1点を取り、1−0のスコアで振り切った。

3回戦 ●[0−2(0-1=2:13,0-5)]Natalia Smirnova(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドは2分間を0−0。ボールピックアップで防御を強いられた山名は、片足をかかえあげられて場外に出され、このピリオドを落とした。第2ピリオドの開始早々、山名は正面タックルを仕掛けたが、相手の圧力に負けて尻もちをついてしまい、ニアフォールに追い込まれて2失点。続いてまたさきを決められ、0−4とされた。後半、背後に回られた相手の腕のクラッチを固くにぎって防御したため、コーション(警告)を取られて1点を失い、0−5で敗れた。

【2回戦1P】山名(青)は開始早々、3点となるタックルを決めて先制。 【2回戦2P】2Pも攻撃し、相手の反撃許さずに快勝した。 【3回戦2P】序盤にタックルを仕掛けた山名(赤)だが、このあと尻もちをついて2失点。 【回戦P】4点を追って反撃したが、得点差が大きすぎ、途中で警告の1失点。

敗者復活戦 ○[2−0(1-0,5-1)]Kurikova(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオドの1分30秒、山名が正面タックルから持ち上げてテークダウンを決め1−0。このピリオドを先制。第2ピリオドは40秒に首投げを決め、押さえ込む。フォールはならなかったものの、4−0。1分35秒に1点を失ったものの、終了間際に1点を取り、5−1で快勝。

3位決定戦 ○[2−0(1-0,1-0)]Drlgenro(ロシア)

 《試合経過》第1ピリオド、山名は36秒に相手の左足へタックルを決めて1点を先制。そのまま のスコアで振り切った。第2ピリオドは0−0で試合が進んだあと、1分39秒に山名がタックルに入り、持ち上げて1点を取り、やはり1−0のスコアで勝って銅メダル獲得。

【敗復戦P】山名(青)が正面タックルから持ち上げ、1点を先制。 【敗復戦2P】首投げからフォールを狙う山名。押さえ切れなかったが4−0へ。 【3決戦1P】片足タックルからのしつこい攻めで1点を先制した山名(赤)。 【3決戦2P】ラスト30秒、山名が勝負をかけ、1−0で銅メダルをゲット。

 【67kg級】新海真美(アイシン・エィ・ダブリュ)     5位=11選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[フォール、2P0:55(0-3=2:07F0-4)](モンゴル)

 《試合経過》第1ピリオドの2分間は0−0。ボールピックアップで攻撃権を得た新海だが、体勢が崩れて相手に2点。日本陣営はチャレンジしたが認められず、相手に1点が入って0−3。第2ピリオドは中盤に小手投げを受けてしまい、まだ肩は上がっているように見えたが、フォールと判定された。

敗者復活戦 ○[2−0(1-0,TF6-0=1:31)](ウズベキスタン)

 《試合経過》第1ピリオドの42秒、新海が片足タックルで1点を取り、そのポイントを守り切った。第2ピリオドは場外に押し出して1−0とリードした新海が、さらに回り込んで1点を取り、横崩しを続けざまに決めて6−0としてテクニカルフォール勝ち。

【2回戦1P】新海(赤)のクリンチからの攻撃。相手のポイントと判定された。 【2回戦2P】この状態でフォールの判定。納得いかないのも、もっとも。 【敗復戦1P】新海(青)が開始早々に片足タックルを決め、主導権を取る。 【敗復戦2P】2−0としたあと、横崩しの連続で6−0と快勝。

3位決定戦 ●[0−2(0-1,0-1)]Elena Shaligina(カザフスタン)

 《試合経過》新海は第1ピリオドの44秒に足首を狙ってくる片足タックルを受けてしまい1失点。そのままのスコアで終了。第2ピリオドも1分30秒に1点を失い、最小ポイント差で敗れた。

【3決戦1P】1点を取られたあと、反撃する新海(赤)だが、及ばなかった。 【3決戦2P】足首へのタックルを受けてしまい、逆転のニアフォールを狙う新海。

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