「ヤリギン国際大会」出場選手の話【2010年2月1日】



 【フリースタイル55kg級銅メダル・田岡秀規(自衛隊)】

1回戦  BYE
2回戦 ○[2−1(1-0=2:05,1-3,@-1)]Andreev(ベラルーシ)
3回戦 ○[2−0(1-0,1-0)]Sevdimov(アゼルバイジャン)
4回戦 ○[2−1(1-0=2:04,2-4,TF8-0=1:31)]Sanaa(ロシア)
準決勝 ●[0−2(TF4-10=1:55,6-2,TF0-6=0:53)]Israpilo(ロシア)
3決戦 ○[2−1(1-0=2:04,1-2,3-2)]稲葉泰弘(警視庁)

 「ポイントを取られすぎた。1点を取られても、そこで止めることが今後の課題。ゴールデンGPのチャンピオンを破ったのは自分のレスリングができたけど、稲葉選手を破ったのはぎりぎりの内容。もっと自分から仕掛けなければならない内容だった。負けたロシア選手はニューヨーク遠征の時に知っている選手。やりづらい相手です。稲葉もやられた。ヨーロッパ・チャンピオンらしいです。今後出てくると思うので、マークしたい。全日本選抜選手権には松永(共広)も出てくると思うし、この銅メダルに気をゆるめることなく頑張りた」


 【フリースタイル60kg級銅メダル・高塚紀行(日大コーチ)】

1回戦  ○[2−0(@L-1,1-0)]Shawn Bunch(米国)
2回戦  ○[2−0(1-0,1-0)]Kozlov(ロシア)
3回戦  ●[0−2(0-1=2:04,0-3)]Vasil Fedoryshyn(ウクライナ)
敗復戦@ ○[2−0(3-0,1-0)]Chakaev(ロシア)
敗復戦A ○[フォール、1P1:25(F4-0)]Ganzorig(モンゴル)
3決戦  ○[2−0(2-1,5-0)]Ermatov(ウズベキスタン)

 「久しぶりの全日本の遠征だったので、どこまでできるか分からなかった。ロシアは強いというイメージもあったので、最初のうちは攻めきれないところもあった。負けた試合は、自分からもっと攻めていれば違ったかもしれない。勝った試合も接戦が多かった。そのあたりを克服していかなければ、今後もメダルを取り続けることはできないと思う。(3回戦で)負けて悔しい面が強いが、久しぶりの国際大会だったことを考えると、3位に入れなのは、満足という意味ではなく、最低限度のことはクリアしたかな、と思う。次のステップにはなった。(2位に入った)小田は勢いがある。湯元(健一)先輩と3人でハイレベルの中で競い合って実力を上げていきたい。その中から自分が抜け出す」


 【女子59kg級銅メダル・山名慧(アイシン・エィ・ダブリュ)】

1回戦  BYE
2回戦 ○[2−0(3-0,1-0)](ロシア)
3回戦 ●[0−2(0-1=2:13,0-5)]Natalia Smirnova(ロシア)
敗復戦 ○[2−0(1-0,5-1)]Kurikova(ロシア)
3決戦 ○[2−0(1-0,1-0)]Drlgenro(ロシア)

 「結果より、練習してきたことが試合で通用するかを試す目的で来ました。いい面も出たし、悪い面も出た。よかったところは崩しがしっかりできたことや、横につく片足タックルができたことです。負けた試合でも、クリンチの防御をある程度こらえることができました。以前はすぐにやられていましたけど。いいところを伸ばし、悪かったところは修正したい。明治乳業杯で勝って、さらにプレーオフで勝たないと世界選手権へ行けませんが、世界選手権のマットに絶対に立ちたいので、これからの練習をがんばりたい」


 【フリースタイル55kg級・稲葉泰弘(警視庁)】

1回戦  BYE
2回戦 ○[2−0(1-0=2:08,2-0)]Ivanov(ロシア)
3回戦 ○[2−0(2-0、TF6-0=0:53)]Alimbaev(キルギス)
4回戦 ●[0−2(2-AB,0-2)]Israpilo(ロシア)
敗復戦 ○[2−0(5-2,3-1)]Surun(ロシア)
3決戦 ●[1−2(0-1=2:04,2-1,2-3)]田岡秀規(自衛隊)

 「負けた試合はともに自分のミス。負けたロシア選手は、体がやわらかい選手。特にやりずらい相手ではない。自分の攻めができれば、そう負ける相手ではない。(3位決定戦はラスト1秒で逆転負け)メダルを目の前にして逃したのは悔いが残る。きっちり守らなければならなかった。ただ、試合数を多くこなせたので、来ただけのことはあった。(全日本選手権に優勝しているので)国内では一歩リードしている形ですが、そういう気持ちでやっていると今回のようになってしまうので、あくまでもチャレンジャーとしてやっていきたい」


 【フリースタイル66kg級・佐藤吏(ALSOK綜合警備保障)】

1回戦  BYE
2回戦 ●[0−2(2-3,2-3)]Navruzov(ウズベキスタン) 

 「もう少し試合をやりたかった。脚をさわらせてしまい、(がぶり返しのような)捨て身の技でしか応戦できなかったのは情けない。自分からタックルに入れなかったのが悔やまれます。日本にはいないタイプの選手で崩しが通じず、自分のペースに持ち込めなかった。でも、久しぶりの国際大会だったので、いい経験になりました。次の全日本の遠征(3月予定)では結果を出したい」


 【フリースタイル66kg級・池松和彦(福岡大助手)】

1回戦  BYE
2回戦 ○[2−1(4-0,3-4,2-0)](ロシア)
3回戦 ●[0−2(1-1,2-4)]Navruzov(ウズベキスタン)

 「負けた試合は脚を取られての負け。脚をさわらせないという基本をもう一度やらないとならない。走りこみや瞬発力を高める練習が必要。ふだんの練習から意識を変えていかなければ、世界で勝ち抜くのは難しいと思った。日本だけでなく、世界も若い選手がどんどん出てきています。自分に残された時間はそう多くないので、必死にやりたい。久しぶりに全日本の遠征に参加し、世界選手権へ向けての意識が高まりました」


 【フリースタイル74kg級・長島和幸(クリナップ)】

1回戦  BYE
2回戦 ●[0−2(1-2,1-3)]Variev(ロシア)

 「これが今の自分の実力かな、という気持ちです。まだ発展途上と思っていますが、残された時間の中で強化していかなければならない。合宿のある遠征ではないので、負けたら1試合やって終わり。悔しいけど、他の選手の試合をしっかり見て、収穫を得て帰りたい。強い選手はきれいなタックルにこだわらず、どんな形でも脚をさわったらポイントにつなげてくる。また、ひとつの技術に固執することなく、いろんな形でアタックしてくることを感じた」


 【フリースタイル74kg級・高橋龍太(自衛隊)】

1回戦  BYE
2回戦 ●[1−2(1-0=2:12,0-1,0-4)]Geduev(ロシア)

 「負けたのはちょっとした差。たいした差があるとは思えないが、そのちょっとした差が、実は大きい差なんでしょうね。(最後のタックルは決まったかに見えたが自滅)外国選手は日本選手と違う動きをしてくるので、それに対応できるようにならないと勝てない。全日本の遠征に参加するのは5年ぶり。こういう経験を積んでいないと、すぐには勝てないですね。全日本の遠征に加われただけでも、気持ちが盛り上がった。次につなげたい」


 【女子55kg級・松川知華子(ジャパンビバレッジ)】

1回戦 ○[2−0(2-0,5-0)]Oleiniko(カザフスタン)
2回戦 ●[0−2(TF0-6=1:47,1-5)]Nataliya Synyshyn(ウクライナ)

 「1試合目の第1ピリオドは硬くなってしまい、自分から入れませんでしたが、第2ピリオドは攻めることができました。2試合目は相手ががっちりと組み合ってきて守るタイプ。自分から崩して攻めることができなかったのが敗因です。リードされて時間がすぎ、焦って無理な技をかけてしまいました。(失敗した)がぶり返しは、リードされていたので、いったのですが…。もっと他の動きを入れてから仕掛けるべきでした。反省点が多いですが、この試合をプラスに考え、今後につなげたい。いろんなタイプの相手に対して、自分からチャンスをつかめるようになりたい」


 【女子67kg級・新海真美(アイシン・エィ・ダブリュ)】

1回戦   BYE
2回戦  ●[フォール、2P0:55(0-3=2:07F0-4)](モンゴル)
敗復戦 ○[2−0(1-0,TF6-0=1:31)](ウズベキスタン)
3決戦  ●[0−2(0-1,0-1)]Elena Shaligina(カザフスタン)

 「きっちりした取り方ができず、勝てなかったのだと思います。でも、1回戦の最後のフォール負けは納得いきません。まだ肩がしっかり上がっていたし、こらえられました。マットを降りたくなかった。気持ちを切り替えて敗者復活戦と3位決定戦に臨みましたが…。銅メダルは取って帰りたかったけど、学ぶことは多くありました」



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