ゴールデンGPシリーズへの出場は1ヶ国3選手以内へ…FILA会長語る【2010年2月4日】



 ゴールデン・グランプリ(GP)予選大会「ヤリギン国際大会」(1月29〜31日、ロシア・クラスノヤルスク)に参加した国際レスリング連盟(FILA)のラファエル・マルティニティー会長(スイス)は、ロシア協会ホームページからインタビューを受け、ゴールデンGPシリーズは「主催国であっても、1階級3選手以内の出場を守ってもらう」と話した。

 同大会には、ロシアから数多くの選手が出場していおり、階級によっては20選手近くのロシア選手が出場していた。マルティニティー会長は「この大会がロシアのレスリング界において、極めて重要な位置づけの大会であることは理解しているが、ゴールデンGPシリーズへの出場は1ヶ国から3選手以内と決めた。エリート選手を集めた大会がゴールデンGPなので、規則を守ってほしい」と要望した。

 ゴールデンGP決勝大会は、昨年が7月中旬、今年も同時期に行われるが、この時期だと、国内予選をやっていたり、世界選手権へ向けて準備の時期にあたり、トップ選手が集まりにくいことを指摘。世界選手権終了後に実施する可能性を示唆し、レスリング界での最高レベルの選手の集まる大会に発展させたい意向示した。

 また、ヤリギン国際大会の中で行われたレスリング界史上最高の優勝賞金2万5000ドル(約225万円)をかけた無差別級(アブソリュート)の試合を、なぜFILAが公認してくれないかという質問に対し、「無差別級がエキサイティングでファンを魅了するものであることは理解している。しかし、それをFILAが認めると、国際オリンピック委員会に対し、階級増をアピールしているように受け取られかねない」と答え、無差別はレスリングの正規の階級にする予定はないことを断言した。

 さらに、「現在のトーナメント制下では、シード制が必要なのではないか」との質問に対し、「レスリングは世界への普及を考えていかねばならない状況。現在のシステムの方が、多くの国(弱い国?)にメダル獲得のチャンスが出てくる」として、シード制導入は完全否定。「チャンピオンはどんなシステム下ででも勝ち抜くもの」と強調した。


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