男子全日本チームが合宿スタート…学生選抜選手、NTS中央研修会も合流【2010年2月18日】



 男子両スタイルの全日本チームが2月17日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿をスタート。学生選抜とNTS(ナショナル・トレーニング・システム)で各地区から選抜された高校生選手による中央研修会の合宿も同時に行われ、総勢200選手近い選手が集合。ナショナルチームのコーチのほか、全国各ブロックからの高校監督の指導のもと、汗を流した。他に、全日本学生連盟の滝山将剛会長(国士大教)、東日本学生連盟の多賀恒夫理事長が訪れ、選手を激励した。

 日本協会の佐藤満強化委員長は、最初に「選ばれた選手だけが参加できる合宿。その合宿に参加できることにプライドを持ってほしい」と伝達。一人一人が自分の決めたメニューと目標に対して一生懸命に取り組むことを要望したほか、全日本チームの選手には学生選抜・ジュニア選手の模範となる練習や行動を求め、学生選抜・ジュニア選手には全日本のトップ選手の実力を肌で感じ、どういう練習をやっているかを学ぶように求めた。「いい加減な気持ちを持っている選手は帰ってほしい」とも。

 学生・ジュニア選手にとっては、より高いレベルの選手の実力を直接知る絶好のチャンス。一方、全日本トップ選手にとっては、若手選手を相手にいろんな技を試し、技術を確認できる機会でもある。「お互いにメリットのある合宿」だという。学生選抜とNTS中央研修会は21日までで、その後、24日まで全日本合宿が続くので、「そこでハイレベルの選手同士の追い込んだ練習をやる」という方針を示した。

 この日は初日ということもあり、技術練習が中心でスパーリングの本数はそう多くはなかった。これだけの大勢の選手の練習になると、スパーリングではうまくごまかしてマットに上がらないこともできるが、佐藤委員長は「見渡した限り、そういう選手はいなかった。そんな選手はここにはいないはず」ときっぱり。

 高校選手の中には、全日本選手にスパーリングを求めて断られることもあったが、同委員長は「外国へ行ったら、全日本選手がそういう仕打ちを受ける。そこでひるまず、相手がOKしてくれるまで何度もお願いにいく闘志が必要」と、強い選手に向かっていく姿勢を求めた。


佐藤強化委員長のフリー指導。向こう側は伊藤広道・強化副委員長のグレコ指導。 ヤリギン国際大会で2位に入ったフリー60kg級の小田裕之(国士舘大)。 グレコ55kg級の長谷川恒平(青)は60kg級の笹本睦と打ち込み練習。

フリー55kg級で全日本3位に入った森下史崇は霞ヶ浦の先輩の稲葉泰弘(警視庁)に挑んだ。 2008年高校五冠王者の北村公平(京都八幡高)は学生二冠王の高谷惣亮(拓大)に挑戦。 高校三冠王の花山和寛(八幡浜工高)は小島豪臣(K-POWERS)の胸を借りた。

iモード=前ページへ戻る
ニュース一覧へ戻る トップページへ戻る