【特集】現地チームと緊張ある練習試合…日本学生選抜ブルガリア遠征中間報告(2)【2010年2月28日】

(フリースタイル・コーチ、吉本収=神奈川大職)



 25日朝から約5時間をかけて合宿先のソフィアから大会会場であるブルガスへ到着。港町で特に何もない都市。ホテルに入り、食事と休憩後、午後6時30分よりブルガリア・チームとの2度目の練習試合。フリー5、グレコ2の7階級を行う。バス移動後、数時間での強行スケジュールで疲れもあるが、選手は積極的に闘った。

 大会会場でのエキシビジョンという形で行われたため、他国の選手のほか、どこから集まったのか約200人の一般客が観戦に訪れており、前回とは違った盛り上がりを見せた(右写真)。前回はブルガリアのトップチームということもあり、力の差を見せつけられた結果となったが、今回は全階級違う相手で、2、3番手の選手と思われる。特に世界レベルでの成績もない選手ばかりのようであった。

 結果は下記の通り。日本選手においては、ブルガリアに来てからの外国人選手との試合や合同練習で闘い慣れてきたこともあり、フリースタイル55kg級の須藤学(日大)とグレコローマン55kg級の大谷康太(専大)が判定勝ち、グレコ60kg級の牧瀬裕樹(東洋大)が逆転フォール勝ちした以外にも相手を追い込む惜しい試合もあった。

 26日は、体重調整と技術の確認とし、午後6時より計量。2kgオーバーでの計量であることもあって全員が難なくパスした。いよいよ本日(27日)午後より大会が始まる。練習試合の経験を生かして、良い成績が残せるよう期待したい。

 なお、大会参加国は、開催国ブルガリアのほか、日本、アゼルバイジャン、ルーマニア、スイス、モルドバ、ギリシャ、トルコ、ポーランド、アメリカ、モンゴル、フランス、アフリカ(FILAセンター)で 、全参加者数は約200名となった。


《グレコローマンスタイル》
 【55kg級】大谷康太(専 大)○[2−0(1-0,3-0)]●ゲオルギ・ベルチェフ
 【60kg級】牧瀬裕樹(東洋大)○[フォール、2P(0-7、F7-0)]●バレンティン・ツベトコフ

《フリースタイル》
 【55kg級】須藤 学(日 大)○[2−0(1-0,1-0)]●クルム・チュチュロフ
 【60kg級】内村勇太(拓 大)●[0−2(0-4,1-3)]○ボロデミール・デュボヴィ
 【66kg級】石田智嗣(早 大)●[0−2(0-1,0-1)]○レオニド・バザン
 【84kg級】山口 剛(早 大)●[1−2(1-0,0-5,0-7)]○ミロスラブ・ゲシェフ
 【96kg級】金澤勝利(山梨学院大学)●[0−2(0-1,0-1)]○グライ・ハムディエフ

バス移動の休憩での光景 練習試合で勝った牧瀬

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