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イラン伝統スポーツ「ズールハーネ」チームが来日、公開演武を実施
【2010年12月5日】


 イランのレスリング選手の基礎体力づくりとしても有名なイランの伝統スポーツ「ズールハーネ」の公開演武が12月4日、東京・味の素トレーニングセンターで行われ、自衛隊、警視庁、日大などのほか、合宿中の日本格闘競技連盟の選手、来日中のウズベキスタン女子若手選手などが鑑賞した。

 ズールハーネは、イランに3000年以上前から存在した伝統スポーツ。現代でも各家庭には器具がそろっており、スポーツ選手の体力づくりとして実施されている。ミールと呼ばれる最大で40kgものこん棒を肩の上で回したり、リズム感覚やバランスを養うための動きなどがある。

 選手は普及のために来日。演武にはイランのセイエド・アッバス・新久地特命全権大使、国際ズールハーネ連盟のフセン・メヘル・アリーザーデモ会長も参加。日本からは福田富昭会長のほか、イランの隣国アフガニスタンに在住していた松浪健四郎副会長が解説を務めた。

 演武を鑑賞したあと、選手がミールなどに挑戦。パワーに定評のあるグレコローマン96kg級の北村克哉選手(ドン・キホーテ)でも40kgのミールを振り回すことができず、プロ格闘技に進んだフリースタイル120kg級の元全日本王者の田中章仁選手で辛うじて上がったほど。しかし、1992年バルセロナ五輪代表でもある原喜彦・新潟県央工高監督は「これならできます」と持ち上げて見せた。五輪の4ヶ月前にイランで行われたアジア選手権の歳、イラン選手からミールをもらって持ち帰り、練習したという。

 ズールハーネ連盟のアリーザーデモ会長によると、中東を中心に国際大会が開かれており、最近6年間で52ヶ国にて連盟ができたという。「ぜひ日本でも連盟をつくってほしい」と話した。

「サング」と呼ばれる盾の象徴。ひとつ40kgで、計80kg級を床につかないように動かす。 3つ、あるいは4つのミールをお手玉の要領で空中へ放り投げる。バランスとスピードの養成。 ひとつ40kgのミール2つを軽々と動かす選手。ナチュラルの筋力養成に最適。

チャレンジした日本選手で一番うまいと評価された自衛隊の谷岡泰幸選手(自衛隊=グレコ60kg級) 20kgのキャッバーデに挑戦したグレコローマン96kg級の北村克哉選手(ドン・キホーテ)。 修行で来日中のウズベキスタン女子若手選手も熱心に鑑賞。

40kgに挑んだ日大・富山監督だが…。 難なくこなした新潟県央工高の原喜彦監督。 国際ズールハーネ連盟のアリーザーデモ会長から福田会長へ記念品の贈呈。


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