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プロ格闘家・宮田和幸(Brave)が10・1千葉国体フリー66kg級に出場【2010年9月27日】


 10月1日から千葉・佐倉市民体育館で行われる国民体育大会の成年フリースタイル66kg級に、2000年シドニー五輪代表で、2004年11月にプロ格闘技入りした宮田和幸(Brave)が千葉県代表として出場する。

 2007年1月に行われた2006年度全日本選手権以来
(右写真)、3年8ヶ月ぶり2度目のレスリング復帰参戦。男子ではこれまで、プロ選手が全日本選手権や世界選手権代表選考会などに参戦したことはあるが、国体に出場するのは初めて。

 宮田は9月25日に名古屋市で行われた総合格闘技イベント「DREAM.16」に出場し、リオン武(シューティングジム横浜)に判定勝ちしたばかり。26日、レスリング復帰参戦の動機を、「現在、千葉県に住んでいる。(自分の)子供がプロとして闘う自分の姿は何度も見ているが、レスリングで闘う自分の姿を見せてやりたい」「(経営している格闘技ジムの)Braveでキッズ・レスリングも教えている。現役で動けるうちに、自分の闘う姿を子供達に見せてやりたい」と話した。

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 この大会で3位以内に入れば、12月に予定されている天皇杯全日本選手権の出場資格が得られるが(注=今年の大会要項は未発表のため、昨年までの規定に準ずる)、「全日本選手権出場を念頭においてのものではない」とのこと。「プロでの試合が終わったばかりで、タイミングがいい時期に国体があった。これまで地元開催の国体に出場したことはなかったので、出てみたくなった」と、とりあえずは国体限定の復帰であり、全日本選手権や2012年ロンドン五輪を目指しての復帰でないことを強調した。

 それでも、前回の復帰参戦は力試しの意味もあって減量のない74kg級に出場したのに対し、今回はレスリング時代の最後に闘っていた66kg級への参戦。「1階級上での闘いはきつかった」と話し、勝つための参戦であることは明白。「すぐに負けてしまうと、批判される」と話し、出場だけを目標とした挑戦ではない。勝てば、気持ちは当然、全日本選手権へ向くと思われるが…。

 組み合わせは、宮田のいるブロックには全日本王者の経験があって昨年の国体王者の金渕清文(青森・光星学院高教=青森)がおり、勝ち上がれば2回戦で激突する。小島豪臣(K−POWERS=山口)、石田智嗣(早大=三重)、藤本浩平(警視庁=東京)ら現在の全日本トップ選手は反対側のブロック。強豪を退け、全日本選手権へつながる3位、さらには2003年以来の国体王者に輝くことができるか。

 《参考記事》
★2009年1月28日: 元五輪代表の総合格闘家・宮田和幸選手(日大OB)が未来の五輪選手育成へ
★2007年1月28日: 【特集】3回戦敗退も、プロの意地見せた宮田和幸
★2004年11月22日: 中尾芳広(東洋大・自衛隊OB)は快勝、宮田和幸(クリナップ)は無念の2Rギブアップ

 宮田和幸(みやた・かずゆき) 
 1976年1月29日生まれ、34歳。茨城県出身。茨城・土浦日大〜日大卒。172cm。茨城・水戸五中学時代の1990年に全国大会優勝。土浦日大高校時代も国体などで優勝し、日大では1年生から団体戦レギュラーとして活躍。97年に全日本大学選手権で優勝。卒業後、クリナップへ入社し、99年に全日本選手権初優勝。翌00年にシドニー五輪(フリー63kg級)に出場し、13位だった。
 04年アテネ五輪は、2003年9月にフリースタイル66kg級の日本代表が池松和彦に決まったため、グレコローマンで挑んだが、夢かなわなかった。04年11月、プロ格闘技入り。



 ◎プロ選手のアマ大会への出場成績(男子)
※所属はすべて当時の所属
 
 《谷津嘉章(ジャパンプロレス)》


 
【1986年全日本選手権フリースタイル130kg級】
1回戦 ○[警告、5:34]猿田充(山梨県民スポーツ事業団)
2回戦 ○[フォール、0:58]三田晴康(日体大)
3回戦  BYE
4回戦 ○[フォール、0:52]奈良英則(日大)
5回戦 ○[警告、3:50]浅井功(日体大)

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 《石沢常光(新日本プロレス)》

 
【1993年アジア選手権代表選考会フリースタイル90kg級】
2回戦  ○[Tフォール、3:57=10-0]大村達哉(長崎・島原高教)
3回戦  ●[2−3]藤田和之(日大)
敗復1  ○[Tフォール、3:00=11-0]小玉康二(高知・室戸高教)
敗復2  ●[フォール、4:25=3-7]菅原文太(大東大)
5・6位決 ●[不戦敗]平野准矢(国士大)

 【1993年世界選手権代表選考会フリースタイル90kg級】
1回戦 ●[3−4]菅原文太(大東大)

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 《浜中和宏(猪木事務所)》

 【2004年全日本選手権フリースタイル84kg級】

1回戦 ●[0−2(1-4,3-5)]柴田寛(徳山大職)

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 《山本“KID”徳郁(KILLER BEE)》

 【2006年度全日本選手権フリースタイル60kg級】

1回戦 ○[2−0(3-2,5-1)]土田章博(自衛隊)
2回戦 ●[フォール、1P0:16(F0-3)]井上謙二(自衛隊)

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 《宮田和幸(フリー)》

 【2006年度全日本選手権フリースタイル74kg級】
2回戦 ○[2−1(1-3,3-0,3-0)]大月葵斐(早大)
3回戦 ●[1−2(1-0,0-2,0-1)]萱森浩輝(新潟・新潟県央工高教)


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