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全国高校女子選手権で新ボール・ピックアップをテスト実施…千葉国体から正式実施へ【2010年8月18日】


 8月17日に大阪・堺市金岡公園体育館で行われた全国高校女子選手権で、2分間を0−0で終わった際に実施されるボール・ピックアップの方法が、国際レスリング連盟(FILA)の定めた新方式でテスト実施された。

 新ボール・ピックアップ方式は、7月中旬の世界ジュニア選手権でテスト実施され、FILAは9月6日からのシニアの世界選手権から正式に実施する旨を各国に伝えた。日本協会の斎藤修審判委員長(千葉・佐倉南高教)は「FILAからの通達があったので、すぐに実行した」とし、日本協会の承認を経ていないので今回をテスト実施、承認を得たうえで10月1〜4日に千葉・佐倉市で行われる国体から正式に実施するという。

 新方式は、0−0で2分間が終了した場合、従来はレフェリーが引いていたボールを、まず赤の選手が引く
(右写真=袋の中をのぞきこまないように指示し、ボールを引かせる)。第2ピリオドも0−0で終わった場合は、青の選手が引く。正式には、黒いボールの中に赤と青のボールが入っており、ボールの入っている袋を上からのぞきこむことができても、赤か青か分からないようになっている(注・今大会は黒いボールを準備する時間がなかったため、この手順は省略)。

 「第1ピリオド=赤、第2ピリオド=青」ではなく、「ファースト・チョイス=赤、セカンド・チョイス=青」。したがって、第2ピリオドで初めてボールピックアップが行われる場合は、赤の選手が引く。第1・2ピリオドともボール・ピックアップが行われ、第3ピリオドも0−0で終了した場合に限り、レフェリーがピックアップする。

 8月26〜29日の全日本学生選手権(大阪・堺市金岡公園体育館)に関して、主管の西日本学生連盟の吉武行寛審判委員長(福岡大職)は「情報が入ったばかりで、まだ実施するかどうかは決めていない。関係者と話し合って決めたい」としている。

自らの攻撃権を引いた選手 相手の攻撃権を引いてしまった選手


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