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「フロムジャパンとして文化交流の発信を」…第1回ユース五輪結団式【2010年8月12日】


 8月14日からシンガポールで行われる第1回ユース五輪の日本選手団の結団式が8月11日、東京都・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた。

 初めに主催者代表として日本レスリング協会会長でもある福田富昭・日本オリンピック委員会(JOC)副会長があいさつし
(右写真)、「若い選手の皆さんには、このユースオリンピックの目的であるスポーツ、文化交流を積極的に行い、競技力の向上を目指してもらいたい」とエール。続いて高井美穂・文部科学大臣政務官が「スポーツ、文化、教育の統合を目的とする意義深い大会である。卓越した友好、経験を学び取ってもらいたい」とあいさつした。

 これを受けて、竹田恒和団長(JOC会長)は「世界に躍進する大きなステップを踏み出してもらいたい。大会期間中の交流プログラムに参加して、大いに学んで『フロムジャパン』として文化交流を発信してもらいたい」とあいさつ。選手を代表し、主将の五十嵐涼亮(柔道)と騎手の谷岡あゆか(卓球)が旗を手にして壇上に上がり、五十嵐が「フロムジャパンとして臨み、文化、交流を発信したい」と宣言した

 ユース五輪は14〜18歳を対象にした総合大会で、五輪と同じ26競技が行われる。日本は選手、役員計105人が臨む。レスリングは男子フリースタイル54kg級の高橋侑希(三重・いなべ総合学園高)と女子46kg級の宮原優(JOCアカデミー/東京・安部学院高)の2選手が出場する。




 高橋侑希の話「日本の誇りを持って闘いたい。当然優勝を狙う。けがをせずに経験を積んできたい。(ユース五輪予選が行われた)ウズベキスタンは、日本と環境か大きく違い、体の調子が良くなかった。今回はその経験を生かして頑張る」

 
宮原優の話「緊張もあるが楽しみもある。海外遠征は今回で5回目。今までの練習で自信があるので、精神的に弱くならず金メダルを取ってきたい」

 
吉村祥子コーチ(エステティックTBC)の話「ユースであるけどオリンピックなので、世界選手権とは違った緊張がある。スケジュールが厳しいが(注・コーチ1人に対し、選手の試合と計量が重なる。計量会場は試合会場から車で1時間かかる)、金メダルを取れるよう、挑戦していきたい。宮原選手は7月末のアジア・カデット選手権で優勝しており、他の国際試合でも勝っているので、金メダルに近い存在。高橋選手の試合はウズベキスタンで見ており、インターハイで優勝したことで、波に乗って金を狙いやすいと思う」



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