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全日本女子チームが新潟・十日町で合宿スタート【2010年8月2日】


 世界選手権(9月6〜8日、ロシア・モスクワ)の日本代表を含む全日本女子チームが8月1日、新潟・十日町市の桜花レスリング道場で合宿をスタートした。

 世界選手権まで約1ヶ月となった段階での合宿。次回(8月18日〜、東京)の合宿は減量に入る選手もいるため、「厳しく追い込む合宿は今回が最後。期間が5日間の短いので、思い切って追い込ませたい。総合的な体力を養成する」(藤川健治コーチ)という。全国的に気温30度を超える地域が多かった8月の初日だが、十日町は最高で28度。猛暑を避けて最後の追い込み合宿が予定される。

 今回の合宿は世界ジュニア選手権などに出場してきた若手選手も多く加わり、総勢38選手での合宿。栄和人強化委員長(至学館大教)は、アジア・ジュニア選手権(金4)、世界ジュニア選手権(金1)、アジア・カデット選手権(金5)といった若手の大会を、いずれも「金メダルの数が少ない」と分析。合宿開始前、若手選手に対して「こんな成績で、シニアになって世界で勝てると思うか」と厳しく伝え、若手選手に奮起を求めた。

 同委員長は、自らが出場した1979年の世界ジュニア選手権(4位)の1〜3位の選手が、いずれも後に五輪または世界王者になっていることを指摘し、「ジュニアの時から世界チャンピオン争いがスタートしている。もっと必死になって優勝を狙っていかなければならない」と言う。五輪で2大会連続全階級メダル獲得という結果に、「コーチ陣にも油断があったかもしれない。若手は危機的状況であることをしっかり認識し、底上げをはかりたい」と、世界選手権での勝利とは別に、全体の底上げを口にした。



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