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斎川哲克(両毛ヤクルト販売)、上位進出ならず…ピトラシンスキ国際大会第1日【2010年8月2日】


 【ラシボルツ(ポーランド)、ビル・メイ記者】男子グレコローマンでハイレベルの大会と評判高い「ピトラシンスキ国際大会」が7月31日、ポーランド南部のラシボルツで開幕。日本からは、世界選手権(9月6〜12日、ロシア・モスクワ)の84kg級代表の斎川哲克(両毛ヤクルト販売)らが全日本チームの活動とは別に個人参加。この日は斎川と55kg級の尾形翼(山形県協会)が出場したが、ともに上位進出はならなかった。

 斎川は初戦で2008年北京五輪96kg級代表のセオドロス・トウノウシディス(ギリシャ)と対戦し、1−2で黒星
(右写真)。第3ピリオド、相手を場外に押し出してリードを取ったものの、ラスト30秒のグラウンドの攻撃をリバース・ウェスト・ロックの組み手でスタートし、インサイド・リバースと胴タックルで返され逆転された。敗者復活戦へは回れなかった。

 55kg級の尾形は、初戦の2回戦に欧州10位のアンデルス・ロニンゲン(ノルウェー)をローリングと押し出しでポイントを取って勝ったものの、3回戦で2007年世界3位のクリスチャン・フリス(セルビア)に、ローリングを受けるなどして敗れた。

 フリスは準決勝で北京五輪優勝のナジール・マンキエフ(ロシア)に敗れ、尾形は敗者復活戦に回れなかった。

 両選手の結果は下記の通り。




 ◎男子グレコローマン

 
【55kg級】尾形翼(山形県協会)      9位=17選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−0(1-0,1-0)]Anders Ronnigen(ノルウェー)
 
《試合経過》第1ピリオドは0−0で2分間を終了。グラウンドの攻撃となった尾形はローリングで1点を取り、このピリオドを先取。第2ピリオド、中盤に尾形が相撲の寄り切りのような形で相手を押し出し、勝負を決めた。

3回戦 ●[0−2(0-1,0-2)]Krystian Fris(セルビア)
  
《試合経過》2007年世界3位の選手に対して尾形が踏ん張り、第1・2ピリオドともスタンドの1分30両レスラー無得点。第1ピリオド、尾形のグラウンドでの攻撃はポイントを奪えず0−1。防御となった第2ピリオドは、ガッツレンチで返されてしまい、0−2とされた。 

1回戦、ノルウェー選手と闘う尾形。 2回戦の第2ピリオドのグラウンドの防御を、尾形は守れず。

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 【84kg級】斎川哲克(両毛ヤクルト販売)        17位=28選手出場

1回戦 ●[1−2(3-0,2-3,1-4)]Theodoros Tounousidis(ギリシャ)
  
《試合経過》北京五輪ギリシャ代表との対戦。斎川は第1ピリオド、がぶりから後ろに倒し、すぐローリングで1+2点を先取。3−0で取った。第2ピリオドは腕取りからバックを取られて先制されたが、斎川が押し出して同点。しかし、相手がまた腕取りからバック。グラウンドの防御では、斎川がフライイングのペナルティを取られ、ピリオド・スコア1−1。

 第3ピリオド、斎川が波に乗って押し出し、1−0とリードを取った。しかし、グラウンドの攻撃で斎川がリバース・ウェスト・ロックのグリップで仕掛けたものの、相手がすぐインサイド・スイッチして胴タックル。1−3へ。斎川が逆転の首投げを仕掛けたが、0ポイント。チャレンジは通らず、1−4で試合終了。

斎川はがぶりからバックを取り、ガッツレンチで相手を返す。 第2ピリオド、相手を場外に押し出して1−1とした斎川だが…。


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