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全日本女子チームが新潟・十日町市で合宿スタート【2010年5月24日】


 世界選手権(9月・モスクワ)の代表選手を中心とした全日本女子チームが5月23日、新潟・十日町市の桜花レスリング道場で、代表決定後初めての合宿をスタートさせた。同所で行うのも、今年初めて。初日の練習は約3時間のマットワーク。2日目からは自然の中でのトレーニングとマットワークが行われる。

 世界選手権の代表が決まったあと最初の合宿ということで、夜はミーティングが行われ、コーチ陣が世界選手権へかける思いを選手に伝えた。

 女子レスリングの初期から指導に携わり、輝かしい栄光をつかませてきた栄和人・女子強化委員長(至学館大教)は「最初は福田富昭・現会長から指導を要請された。引き受けた以上、結果が出なかったら、コーチを辞めるという気持ちで、毎年頑張ってきた」と、必死の思いで強化してきた気持ちを説明。「今後もそう。選手から『いい人』などと言われて好かれようとは思わない。好かれても、チームはひとつにならない。数多くの世界チャンピオンをつくることでこそ、チームがひとつになる」と、強化への思いを伝えた。

 そのためには全日本合宿が重要であるとし、「ここでどれだけ頑張るかで、本物の実力が身についていく」と話し、選手にハードトレーニングの必要性を訴えた。各コーチも、世界で勝ってほしい気持ちを選手に伝えた。

 この日は今年2月のバンクーバー冬季五輪スピードスケートの女子団体パシュートで、日本女子スピードスケート界史上初となる銀メダルを取った小平奈緒さん(相澤病院)が結城匡啓コーチとともに来場。練習を見学した。

 女子レスリングの“虎の穴”で展開されるハードトレーニングに驚き、刺激されたようで、特に吉田沙保里選手(ALSOK綜合警備保障)のスピードや身体能力を絶賛。「こうした猛練習を乗り越えての五輪連覇ということを知った。自分の競技生活に生かし、次のオリンピックでは金メダルを目指したい」と気持ちを新たにしたもよう。栄委員長は「今度は練習に参加し、金メダル坂を走ってください」と伝えた。

 なお、合宿5日目の27日には、シドニー五輪のテコンドーで銅メダルを獲得した岡本依子さんが来場予定で、選手はテコンドー流のエクササイズに挑戦する。


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