84s級・斎川哲克が銀メダル、やっと海外で開花…アジア選手権第4日【2010年5月16日】
【ニューデリー(インド)、増渕由気子】アジア選手権第4日は5月15日、インド・ニューデリーで男子のグレコローマン4階級が行われ、84s級の斎川哲克(両毛ヤクルト販売)が銀メダルを獲得した。
斎川は1回戦でキルギス、2回戦でウズベキスタン、3回戦でカザフスタンの旧ソ連の国の選手を連破して決勝進出を決めた。金メダルをかけて昨年のアジア・ジュニア王者のリー・セーヨル(韓国)と闘ったが、1−2(0-1,2-0,0-4)で敗れた。
120s級の新庄寛和(自衛隊)は、初戦で2006年アジア大会優勝のキム・ウォンセク(韓国)に2−1で競り勝ったが、2回戦でタジキスタンに敗れた。タジキスタンが準決勝で敗れたため、敗者復活へは回れなかった。
55s級の峯村亮(神奈川大職)は初戦の2回戦で北朝鮮に1−2で敗れ、敗者復活もなしに終わった。 66s級の清水博之(自衛隊)も初戦の2回戦で黒星。相手のカザフスタン選手が決勝に進出したため敗者復活に回ったが、敗者復活戦で地元のインドに敗れて上位進出ならなかった。
各選手の成績は下記の通り。
※追加します
◎男子グレコローマン
【55kg級】峯村亮(神奈川大職) 9位=12選手出場
1回戦 BYE
2回戦 ●[1−2(2-0,0-2,0-1)]Choe Chol Su(北朝鮮)
《試合経過》 第1ピリオドのスタンド戦は0−0。赤の峯村がグラウンドの攻撃に回るが、北朝鮮は両腕をオープンせず、クラッチが組めない。ラスト5秒に、クラッチを腰のあたで組んでローリングを回した。第2ピリオドも0−0のあとグラウンド戦へ。攻撃は北朝鮮で、峰村はがぶり返しで2点を奪われる。第3ピリオドもグラウンド戦。攻撃権を得た峯村だが、北朝鮮がオープンせず30秒が終了。日本セコンドは、ワンポイント・コーションだとチャレンジするが、認められず。北朝鮮の手が挙がった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【51kg級】清水博之(自衛隊) 13位=13選手出場
1回戦 BYE
2回戦 ●[0−2(0-1,0-5)]Yensekhanov(カザフスタン)
《試合経過》 第1ピリオドのスタンド戦は0−0。赤の清水はグラウンドで攻撃したが、得点ならず、カザフスタンに1点が入る。第2ピリオドは0−0のあと、グラウンドの防御に回った清水だが、がぶり返しとバック投げを食らって0−5で敗れた。
敗者復活戦 ●[0−2]Sunil Kumar(インド)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【84s級】斎川哲克(両毛ヤクルト販売) 2位=10選手出場
1回戦 ○[2−0(4-0,AL-2)]Kenjeev Janarbek(キルギス)
《試合経過》第1ピリオド、0−0のあとのグラウンド戦で赤の斎川が優先権を生かしてローリングを2度決める。第2ピリオドは、スタンドで2失点し、グラウンドはディフェンスに回るというピンチ。だが、斎川はパーテール・ポジションから立ち上がり、がぶり返しを決めてラストポイント差で勝った。
2回戦 ○[2−0(1-0,1-0)]Muminov Jahondir(ウズベキスタン)
《試合経過》 第1ピリオド、0−0のあと青の斎川がグラウンドを無失点に抑えて1−0。第2ピリオドは、ウズベキスタンが反則からワンポイント・コーションを受けて、斎川に1点が入った。
準決勝 ○[フォール、3P(0-3,3-1,7-0)]Ozdiyev(カザフスタン)
《試合経過》第1ピリオドは斎川がスタンド戦で1失点。グラウンド戦でもローリングを受けて0−3で落とす。第2ピリオドはグラウンドで取り返す。第3ピリオドは、斎川のグラウンドがさえてフォール勝ちした。
決 勝 ●[1−2(0-1,2-0,0-4)]Lee Se-Yeol(韓国)
《試合経過》
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【120s級】新庄寛和(自衛隊) 7位=10選手出場
1回戦 ○[2−0(0-1,1-0,1-0)]Kim Gwang Seok(韓国)
《試合経過》3ピリオドともに0−0でグラウンドでの勝負となり、2度ディフェンスに成功した新庄が勝った。
2回戦 ●[0−2]Tuychiev Murodjon(タジキスタン)