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【特集】「ロンドンを目指して練習を続ける」…国内復帰を果たした松永共広(ALSOK綜合警備保障)【2010年5月4日】

(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)
 

 2008年北京五輪フリースタイル55s級銀メダルの松永共広(ALSOK綜合警備保障)が、北京五輪後初の全日本レベルの大会に復帰。無念の準決勝敗退となった。昨年1年間は、ドイツのプロリーグであるブンデスリーガに参戦。1月に帰国後は、ロンドン五輪に向けて準備を進めてきた。

 初戦の富岡直希(NEWS DERI)戦はストレート勝ちを収めたが、2回戦の冨田和秀(自衛隊)には3点ポイントを奪われるなど苦戦。第3ピリオドは足技を生かした投げと、がぶり返しと2度の3ポイントで勝負を決めたが、7−5と失点が目立った。

 準決勝は、昨年の世界選手権代表の湯元進一(自衛隊)との対戦。北京五輪前は圧勝で勝ってきた相手だが、「若手の力が伸びていると思った」と松永。それぞれクリンチで1−1として迎えた第3ピリオド。松永は先にタックルで先制するも、終盤に片足タックルから場外に追いやられて場外逃避のコーションもつく1−1Cとされ万事休す。ロンドンに向けて本格的な復帰戦となった今大会は3位に終わった。


 ■松永共広の話「減量は思ったよりうまくいったが、試合の内容は良くなかった。またしっかりとやり直したい。タックルは1回しか入れなかった。(技の)受けに関しては、思ったより反応が悪かった。(昨年は海外で経験を積んだが)日本人と闘い方が違かった。海外の選手は、タックルに入ってこないでカウンター攻撃が強かった。今後は、もちろんロンドン五輪を目指してトレーニングを積んでいきたい。体を作り直してレベルを上げていきたいです。今回の負けをプラスにしたい。体力的には落ちているかもしれないが、その分、体のケアもしている。ロンドンを目指すともう決めたので…」


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