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ユース五輪予選にJOC杯優勝の高橋侑希ら日本代表チーム5選手が出発【2010年4月28日】

(文・撮影=増渕由気子)
 

 4月30日(金)〜5月2日(日)にウズベキスタンのタシュケントで行われるユース五輪アジア予選の日本代表チームが4月27日、成田空港発のアシアナ航空で出発した。

 日本代表は、男子フリースタイル55s級に全国高校選抜大会55s級とJOC杯ジュニアオリンピック・カデット54s級優勝の高橋侑希(三重・いなべ総合学園高)、同63s級に古谷和樹(茨城・霞ヶ浦)、男子グレコローマン50s級に中村弦斗(京都・京都八幡)、女子46s級に宮原優(JWA)、60s級に村田夏南子(JWA)が参戦する。

 ユース五輪は今年から始まった18歳以下のオリンピック。このアジア予選では、優勝すれば文句なしの本戦(8月14日〜26日・シンガポール)出場が決まる。2位以下でも、繰り上げ出場が認められる場合がある。しかし、5人全員の口からは「優勝します」と力強い言葉が出てきた。

 大沢友博監督(茨城・霞ヶ浦高監督)は「第1回のユース五輪です。とにかく全員優勝し、本大会の出場枠を取ってきます」と宣言。藤波俊一コーチ(三重・いなべ総合学園高教)、「日本代表としての自覚をもって闘ってほしい」とハッパをかけた。なお、同大会は出場枠を取ってきた選手がそのまま、本戦に出場する。

 選手全員がカデットの部の選手であり、海外遠征には慣れてない。今回はウズベキスタンが開催国ということもあって、海外での最終調整が試合のカギを握りそうだ。特に男子3選手は、これまでの海外試合といえば親善試合のみの経験しかない。個人戦でタイトルがかかった大会は初となるため、海外の試合勘をどうつかむかも重要だ。

 今大会の勢力図について、吉村祥子コーチは「女子は北朝鮮や中国、インドなどが強敵となるでしょう。男子は、ウズベキスタンやインドが要注意」と話した。

 試合は4月30日が男子グレコローマン、5月1日が女子、2日が男子フリースタイル。日本選手団は5月4日に帰国予定。


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