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明尾弥紀(環太平洋大)がMVP…ジュニアクイーンズカップ最終日(ジュニア)【2010年4月4日】


 ジュニアクイーンズカップ最終日は4月4日、東京・駒沢体育館で各部門各階級の準決勝と決勝が行われ、ジュニア48kg級で学生チャンピオンの明尾弥紀(環太平洋大)が優勝。最優秀選手に贈られるクイーンズカップを受賞した。51kg級では、2008年全日本チャンピオンで、肩の負傷で戦列を離れた堀内優(日大)が優勝。ジュニア優秀選手に選ばれた(右写真=中央右が明尾、同左が堀内)

 55kg級はゴールデンGP予選大会「クリッパン女子国際大会」シニア銀メダルの浜田千穂(東京・日本工大駒場高)が、決勝の木下茜(法大)戦でラスト1秒で逆転勝ちして優勝。59kg級は昨年のアジア・チャンピオンの伊藤友莉香(環太平洋大)が勝った。

 63kg級は、2008年世界ジュニア選手権59kg級代表の渡利璃穏(至学館大=中京女大が校名変更)が快勝。三強(伊調馨、西牧未央、山本聖子)に続く勢いを見せた。

 各階級の成績は下記の通り。



《一覧表、トーナメント表=pdfファイル》
一覧表 44kg級 48kg級 51kg級 55kg級 59kg級 63kg級 67kg級 72kg級


 【44kg級】

 ▼1回戦
小柳絵里(環太平洋大)○[フォール、2P0:15(TF6-0=1:05,F3-0)]●木藤麻紀穂(京都・海洋)

 ▼準決勝
小柳絵里(環太平洋大)○[2−1(3-4,2-0,3B-3)]●我満愛子(青森・青森商高)
伊藤千草(埼玉・埼玉栄高)○[フォール、2P1:57(2-0,F4-0)]●藤田麻美(静岡・焼津中央高)

 ▼決勝
小柳絵里(環太平洋大)○[2−0(1-0=2:07,1-0)]●伊藤千草(埼玉・埼玉栄高)

 
《試合経過》立ち上がりはフェイントのかけあり。互いに好機を作るがクリンチへ。優先権は赤の小柳に出て、小柳が第1ピリオドをものにする。第2ピリオドの1分、小柳が投げを打つが、伊藤はこらえて0ポイント。1分30秒、外掛けで小柳がバックを奪って1点。優勝を決めた。

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 【48kg級】

 ▼1回戦
明尾弥紀(環太平洋大)○[2−0(3-0,TF7-0=1:06)]●鴨居奈央(香川・高松北高)
長沼美香(至学館大)○[フォール、1P1:42(F4-0)]●荒川早紀恵(国際武道大)
阿部千波(愛知・至学館高)○[2−0(1-0,1-0)]●竹下栞(東洋大)
入江ゆき(福岡・小倉商高)○[フォール、1P0:24(F3-0)]●鈴木美織(環太平洋大)

 ▼準決勝
明尾弥紀(環太平洋大)○[2−0(2-1,1-0)]●長沼美香(至学館大)
入江ゆき(福岡・小倉商高)○[2−0(TF7-0=0:53,1-0)]●阿部千波(愛知・至学館高)

 ▼決勝
明尾弥紀(環太平洋大)○[2−0(1-0,2-0)]●入江ゆき(福岡・小倉商高)

 
《試合経過》第1ピリオド20秒後半、明尾が持ち上げタックルからテークダウンを奪って1点。入江はラスト5秒、相手が出てきたところを上手くカウンターであわせて背後に回るがテークダウンならず。第2ピリオド、明尾が左タックルからコントロールして1点。その後、アンクルホールドに移行するがスタンド。ラスト1分46秒、明尾がバックに回って2点目を追加して試合終了。

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 【51kg級】

 ▼1回戦
桜井友香(東京・安部学院高)○[フォール、2P1:06(2-0、F8-0)]●矢野恵利佳(至学館大)
岩永典子(福岡・小倉商業高)○[2−0(1-0,1-0)]●鈴木麻梨乃(茨城・霞ヶ浦)
佐藤亜子(大東文化大)○[フォール、1P1:35(F7-0)]●金丸茜(環太平洋大)

 ▼2回戦
堀内優(日大)○[2−0(TF6-0=1:39,2-1)]●桜井友香(東京・安部学院高)
志土地希果(愛知・至学館高)○[フォール、1P0:34(F4-0)]●吉川佳代子(環太平洋大)
平野遥香(日大)○[フォール、1P0:44(F3-0)]●岩永典子(福岡・小倉商業高)
田中亜里沙(埼玉・埼玉栄高)○[フォール、2P0:17(TF7-0=1:31,F3-0)]●佐藤亜子(大東文化大)

 ▼準決勝
堀内優(日大)○[2−0(1-0,1-0)]●志土地希果(愛知・至学館高)
田中亜里沙(埼玉・埼玉栄高)○[2−0(1-0=2:28,3-1)]●平野遥香(日大)

 ▼決勝
堀内優(日大)○[2−0(TF7-0=1:46,3-0=2:08)]●田中亜里沙(埼玉・埼玉栄高)

 
《試合経過》第1ピリオドの1分すぎ、堀内が片足タックルから持ち上げてバックポイントの1点を獲得。そのままローリングを3度決めて7−0のテクニカルフォール。第2ピリオド、田中は何度も右タックルを試みるが、すべて堀内にブロックされる。堀内もがぶって有利な体勢に持ち込むが無得点。2分が終了してクリンチとなり、優先権を生かした堀内が優勝した。

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 【55kg級】

 ▼1回戦
永石美智(長崎・島原高)○[2−0(1-0,2-0)]●岡田千晴(群馬・西邑楽高)
大川彩美(大阪・堺女高)○[フォール、2P1:06(F5-0)]●丸山寛奈(青森・青森商業高)
木下茜(法大)○[2−1(4-1,2-2B,TF6-0=1:22)]●佐々木かな(奈良・添上高)

 ▼準決勝
浜田千穂(東京・日本工大駒場高)○[フォール、2P0:23(TF6-0=1:51,F3-0)]●永石美智(長崎・島原高)
木下茜(法大)○[2−0(6-2,TF8-0=2:00)]●大川彩美(大阪・堺女高)

 ▼決勝
浜田千穂(東京・日本工大駒場高)○[2−1(1-0,0-3,3-1)]●木下茜(法大)

 
《試合経過》第1ピリオドのラスト20秒、浜田が飛行機投げを打つ。木下はこらえて、逆に場外に浜田を追い詰めるが、最後は浜田が回りこんで1点。第2ピリオド、1分28秒、両足タックルを木下が決め、さらにローリングの2点を重ねて3−0とピリオドを奪い返す。

 第3ピリオドの50秒、木下がふってバックポイントをゲット。ラスト30秒、木下は完全に守りへ。残り10秒、浜田は怒とうの反撃でタックルを連発。ラスト3秒、木下を場外際に追い込んでのタックルを決めて3−1と逆転。諦めなかった浜田が勝った。

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 【59kg級】

 ▼1回戦
早見なつみ(福岡・小倉商高)○[2−0(3-0,TF8-0=1:56)]●岡谷恵利(法大)
隈部千尋(環太平洋大)○[フォール、2P0:15(TF7-0=0:17、F4-0)]●宮崎由妃(京都・京都両洋高)

 ▼準決勝
伊藤友莉香(環太平洋大)○[フォール、1P0:51(F4-0)]●早見なつみ(福岡・小倉商高)
加藤優希(東京・安部学院高)○[2−0(1-0,1L-1)]●隈部千尋(環太平洋大)

 ▼決勝
伊藤友莉香(環太平洋大)○[2−0(TF6-0=1:13,1-0)]●加藤優希(東京・安部学院高)

 
《試合経過》開始早々、伊藤が左タックルから持ち上げて1点。50秒には加藤のタックルを落として、バックに回って1点を追加。その後、ローリング地獄で6−0としテクニカルフォール。第2ピリオド、伊藤の1本目のタックルは決まらず。加藤もツーオンワンで伊藤のバランスを崩す。残り40秒、伊藤の左足首のタックルが決勝点となり2−0で伊藤が優勝。

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 【63kg級】

 ▼1回戦
渡利璃穏(至学館大)○[2−0(TF6-0=1:32,5-2)]●村愛(大阪・堺女高)
佐藤喜歌(静岡・焼津水産高)○[2−1(1-0=2:03,0-1,3-0)]●上原榛奈(群馬・前橋西高)

 ▼決勝
渡利璃穏(至学館大)○[2−0(TF6-0=2:00,3-0)]●佐藤喜歌(静岡・焼津水産高)

 
《試合経過》渡利が開始早々、テークダウンを奪ったように見えたが、佐藤陣営がチャレンジ(ビデオチェック要求)。成功して0−0の振り出しに。だが、その後は渡利の独断場となり、テークダウンからニアフォールで2点、残り15秒の投げなどが決まって6−0と大勝。第2ピリオドの18秒、渡利が両足タックルで1点、レッグホールドに移行して2点を追加。残り8秒、佐藤が捨て身の両足タックルを仕掛けるが、渡利は落ち着いて処理してタイムアップ。

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 【67kg級】

 ▼1回戦
吉井瑞江(群馬・富岡実高)○[2−0(1-0.1-0)]●菅原愛美(群馬・関東学園大附高)

 ▼決勝
飯島千晶(日大)○[2−0(TF7-0=1:51,3-0)]●吉井瑞江(群馬・富岡実業高)

 
《試合経過》飯島がタックルでバックを奪って1点。腕を取ってローリングに移行するがノーポイント。1分15秒、吉井のタックルを落としてバックポイントで1点、さらにバックポイントを1点奪ったあと、ローリング地獄で7−0のテクニカルフォール。第2ピリオド、至近距離から飯島が右タックルを決めて1点。1分にバックポイントで1点。残り30秒、がぶってから相手を落として再びバックポイントを決めた。

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 【72kg級】

 ▼決勝
立光志織(王子自動車学校)○[フォール、1P0:29(F4-0)]●新井明恵(法大)

 
《試合経過》立光が片足タックルからすかさずニアフォールに持ち込み、わずか29秒でフォール勝ち。


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