【パタヤ(タイ)】アジア選手権は5月4日、アンバサダ・シティホテル・パタヤで第3日が行われた。現役世界女王の女子63s級・西牧未央(中京女大)は、アジア選手権でも力を発揮。決勝までの3試合を勝ち抜いて、優勝を飾った。決勝戦は地元・タイのトンカン・ウィライワンとの対戦だった。
浜口京子が2008年の世界選手権を最後に長期休養に入った後、日本代表の座についた72s級・佐野明日香(自衛隊)は、2試合に勝って決勝に進出。決勝戦の第2ピリオドでは中国のホン・ヤンにタックルを逆に投げ返されて3失点。優勝はできなかったが、国際大会で銀メダルに輝き、結果を残した。
女子48s級・坂本真喜子(自衛隊)は、2回戦までは難なく勝ち進んだが、3回戦で2007年世界3位&北京五輪代表のリ・シアオメイと対戦。第1ピリオドは奪うが、その後はタックルの返し技などで失点し、3位決定戦に回った。リー・ユミ(韓国)と対戦となった3位決定戦では、力の差を見せ付けて、第1ピリオドですぐにフォールした。
女子67s級の井上佳子(中京女大)は、2回戦で中国のマ・ヤンにテクニカルポイント数では上回りながら、クリンチでのミスが響いて敗退。3位決定戦の韓国(キム・ジーエン)戦では、アンクルフォールが冴えて快勝した。
これで、第3日に出場した選手は全員、メダルを獲得した。
(文・増渕由気子)
開始早々タックルからのワンツー攻撃で3点をゲット。その後、両足タックルで1点、再び両足タックルからフォールに持ち込んだ。
タックルからテークダウンを奪って、さらにローリングで2点。その後もタックルで追加点を稼いだ。第2ラウンドは、上下に動いて相手を翻弄、後半に相手を場外に追いやると、さらにバックポイントを追加して終了。
対戦相手は、北京五輪代表で2007年世界3位のリ・シアオメイ。第1ピリオドは得点がなく2分経過。ボールピックアップは赤の中国に出たが、中国がテークダウンに失敗し、坂本がピリオドを奪う。第2ピリオド、坂本はタックルで1失点。終盤、何度も仕掛けるが得点できず。第3ピリオド、開始30秒に坂本が片足タックルに入ろうとするが、中国にクラッチを組まれて、返されてしまい2点。その後も追加点を取られて4−1。最後に1点を返すが、タイムアップとなった。
開始早々、タックルに入って、そのままグラウンドで何度も相手を転がし点数を加点しながら、フォール体勢に持ち込んだ。
序盤から西牧は積極的に攻めるが、タックル返しを受けて失点する場面もあり、9−4と点の取り合いになる。第2ピリオドもタックルを決めて勝ち名乗りを挙げた。
第1ピリオドは、タックルからローリング地獄で7−0。第2ピリオドはタックルからグラウンドに持ち込みフォールした。
開始30秒に場外ポイントを奪って1点。ラスト30秒に相手のタックルをカウンターでかわしてバックを取って1点。第2ピリオド、いずれも相手のタックルを潰して点数を重ねた。
第1ピリオドはボールピックアップになり、優先権は井上に。だが、テークダウンできず、中国のマーに点数が入る。第2ピリオドもリードされたが、終盤に片足タックルが決まり、そこからのローリングで2−1と逆転に成功。第3ピリオド、スタンドを支配した井上だったが、得点まではできず、ボールピックアップでテークダウンを奪われて敗北した。
開始早々、タックルでテークダウンで1点、そのままローリングで1点を追加。その直後は、右足タックルからテークダウンを奪うと、アンクルホールドを何度も決めてテクニカルフォール。第2ピリオドは、組みながら機を見てタックルを決めて、決勝点の1点を挙げた。
第1ピリオド中盤に、バックを奪ってからのローリングで3点。第2ピリオドは相手の横についてから、タックルで1点を奪った。
第1ピリオドはボールピックアップで佐野が優先権を生かしてテークダウン。第2ピリオドは、グラウンドに持ち込んでフォールした。
第1ピリオドはタックルからバックを取られて1失点。第2ピリオド、先取点を狙った佐野は、中盤にタックルに行くが、そこを投げ返されて痛恨の3点を失った。