会見前日に電話で復帰を連絡…「うれしかった」と吉田沙保里選手【2009年1月8日】



 山本聖子選手の現役復帰の報は1月6日夕方、マネジメント事務所の会見予告という形で報道機関に流れ、ネット記事に掲載されたが、ライバルだった吉田沙保里選手(ALSOK綜合警備保障)は同日、本人からいち早く電話で連絡を受けたという。難敵が再出現したわけだが、律儀にも連絡をくれたことは「うれしかった」という。

 吉田選手にとって山本選手は、かつては越えなければならない壁であり、アテネ五輪の日本代表を最後まで争ったライバル。「また切磋琢磨していきたい。闘うのが楽しみです」という。2年以上のブランクはあるものの「やはり警戒すべき相手です」と評する一方、「2年以上のブランクのある選手には負けたくない。五輪3連覇がかかっているので、負けるわけにはいかない」とも話す。

 2人の死闘がアテネ五輪前の日本レスリング界を盛り上げたことは十分に知っている(右写真=2004年2月、アテネ五輪代表を目指して闘う両選手、赤が吉田)。「お互いにレスリング界を盛り上げていければいいですね」と、激闘を楽しみにしているふうでもあった。

 なお、山本選手と吉田選手の対戦成績は下記の通り(※は非公式試合)。


1996年 JOC杯ジュニアオリンピック 吉田沙保里 [ 3−4 ] 山本聖子
1999年 全日本女子選手権 吉田沙保里 [3−7] 山本聖子
2000年 ジャパンクイーンズカップ2000 吉田沙保里 [F、2:03=1-6] 山本聖子
2001年 全日本学生選手権 吉田沙保里 [F、3:47=2-6] 山本聖子
国民体育大会(ワンマッチ) 吉田沙保里 [TF、第2P] 山本聖子
全日本女子選手権 吉田沙保里 [ 2−3 ] 山本聖子
2002年 ジャパンクイーンズカップ2002 吉田沙保里 [ 4−1 ] 山本聖子
※世界選手権代表決定参考試合 吉田沙保里 [ 5−0 ] 山本聖子
※世界選手権代表決定参考試合 吉田沙保里 [ 8−1 ] 山本聖子
※世界選手権代表決定参考試合 吉田沙保里 [ 5−4 ] 山本聖子
2003年 ジャパンクイーンズカップ2003 吉田沙保里 [ 8−3 ] 山本聖子
※世界選手権代表決定参考試合 吉田沙保里 [ 4−5 ] 山本聖子
※世界選手権代表決定参考試合 吉田沙保里 [ 4−6 ] 山本聖子
全日本選手権 吉田沙保里 [4-0=6:58] 山本聖子
2004年 ジャパンクイーンズ゙カップ2004 吉田沙保里 [ 6−1 ] 山本聖子

※1996年は52kg級、1999〜2001年は56kg級、以後は55kg級。Fはフォール、TFはテクニカルフォール


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