男子グレコローマン全日本チームが欧州遠征に出発【2009年2月10日】



 男子グレコローマンの全日本チームが2月9日、成田発のオーストリア航空でブルガリアへ向かった(右写真)。14〜15日にバルナで行われる「ダン・コロフ国際大会」に出場。その後、ソフィアで地元ほかのチームと合宿し、そのあと28日〜3月1日にハンガリーで行われる「ハンガリー・カップ」へ出場する。

 この日の早朝、トルコで行われた「ヤシャ・ドク国際大会」で55kg級の湯元進一(自衛隊)と66kg級の米満達弘(拓大)が優勝、55kg級の稲葉泰弘(警視庁)が2007年世界2位の選手を破って2位に入ったという朗報がもたらされた。元木康年監督(自衛隊)は「刺激されますね。負けられません」と緊張気味。佐藤満体制になってからの練習に成果が出たわけで、「グレコローマンも、今年に入ってからの3度合宿をこなしてきた成果を出したい。ロンドン五輪へのスタートの大会であり、気を引き締めていきたい」と話した。

 国際レスリング連盟(FILA)がルール改正を決めたばかり。週末に米国で行われた「デーブ・シュルツ国際大会」は旧ルールで実施されたため、今回の大会が世界で初めての新ルール下での試合となる。「まだルールが詳しく分からないので、しっかりと情報を収集したい。スタンド戦1分30秒の練習は積んできた」と、スタンド中心に変わるであろう闘いへの対策も十分の様子。その後に行われる合同合宿では、「選手をマットから降ろさない。常に強豪選手と手合わせさせる」と話した(左写真:ゲートへ向かう藤村義選手=左=と、清水博之選手)

 コーチとして初めて遠征に同行する豊田雅俊(警視庁)は「不安はありません。若い選手が多いので、メンタル面をサポートし、コンディションつくりに貢献したい」と話した。合宿では自らも外国選手と手合わせするという。「各選手の強さを体感し、その対策を(日本の)選手に伝えたい」という理由からで、まだスパーリングのできる若さを武器に、チームの強化に貢献していく腹積もりだ。

 遠征役員・選手は下記の通り。



 【コーチ】元木康年(自衛隊)、豊田雅俊(警視庁)

 【55kg級】長谷川恒平(福一漁業)、峯村亮(神奈川大職)

 【60kg級】佐藤亮太(日体大)、谷岡泰幸(自衛隊)

 【66kg級】藤村義(自衛隊)、清水博之(自衛隊)

 【74kg級】鶴巻宰(自衛隊)、金久保武大(日体大)

 【84kg級】斎川哲克(両毛ヤクルト販売)

 【96kg級】北村克哉(FEG)

 【120kg級】中村淳志(カンサイ)


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