【訃報】1972年ミュンヘン五輪5位・田上高さん(鹿児島県協会理事)【2009年2月21日】



 1972年ミュンヘン五輪グレコローマン68kg級で5位に入賞し、現在は鹿児島県レスリング協会で理事を務めていた田上高(たのうえ・たかし)さんが2月19日、胃がんのため死去されました。61歳。通夜は2月21日午後6時から、告別式は22日午後0時30分から、いずれも指宿市の「大蔵堂」(指宿市湊1−9−3、電話0993−22−2640)で。喪主は妻・浩美さん。

 田上さんは日体大に入学してからレスリングを始め、1969年に全日本チャンピオンへ。以後4連覇し、この間の1970・71年の世界選手権で連続銅メダルを獲得。日本グレコローマンの中量級を支えた。サンボもやり、1968年度の全日本サンボ選手権では大学の3年先輩でありミュンヘン五輪の同僚でもある藤本英男・現日体大部長を破り、同氏のフリースタイル、グレコローマ、サンボの三冠王を阻止した。

 レスリングを引退したあとテニスと出合い、両利きのテニスプレーヤーとして国体に出場するまでに腕前を上げた。50歳の時には、50歳以上の大会「全日本シニア選手権」のダブルスでも優勝。テニスの普及のため、鹿児島・奄美大島には「田上杯」という大会をつくるなど、テニス界でも貢献した。


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