第2回世界グラップリング選手権は12月に米国で開催【2009年3月6日】



 国際レスリング連盟(FILA)がレスリングの新スタイルとして推進する「グラップリング」の新委員によるグラップリング委員会が2月28日にスイスで行われ、第2回世界グラップリング選手権が12月に米国フロリダ州で行われることが決まった。11〜13日が有力だという。

 日本からはアジア代表委員でもある鎌賀秀夫氏(スポーツ会館)が出席。FILAのラファエル・マルティニティー会長も出席し、FILAがこのスタイルの普及に力を入れている現状を感じたという。

 会議では実施階級の変更が決定され、男子は60・66・74・84・96・120kg級と無差別級の7階級へ(従来は60・70・80・92・125kg級)、女子は55・59・63・67kg級と無差別級の5階級(従来は48・55・63・72kg級)で実施されることになった。試合時間も従来の6分1ピリオドから5分1ピリオド(延長1分)に修正され、ポイントの判定についても微修正が決まった。

 大会は、世界選手権のほか、9月11〜13日ににリトアニアで行われる世界レスリング・ゲームズでも実施。他にヨーロッパで大会を開く可能性があるそうで、レフェリー・クリニックも計画されているという。

 現在、FILAに加盟している166ヶ国・地域のうち、グラップリングに取り組んでいるのは28ヶ国・地域のみで、アジアは日本だけ。鎌賀氏は帰国後、会議の内容を日本協会の福田富昭会長(FILA副会長)に報告。福田会長は今月中旬に中国で行われるワールドカップで中国に、5月にタイで行われるアジア選手権でアジア各国にグラップリングに取り組むよう要請するという。

 鎌賀氏は、12月の世界選手権は「予選を実施して日本代表を決めたい」と話し、まず国内でのグラップリングの確立に力を注ぐという。


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