NTS中央研修合宿がスタート【2009年3月9日】



 若手選手の底上げと一貫強化を目指して毎年春に実施されているNTS(ナショナル・トレーニング・システム)中央研修合宿が3月8日、東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)でスタート。

 全国王者に輝いた高校3年生選手、全国6ブロックから推薦された1・2年生選手、学生王者を中心とした選手など、将来を背負う若手選手が一堂に会し、佐藤満強化委員長(専大教)以下、全日本チームのコーチの指導を受けた(右写真)。9日からは東日本学連に加盟する各大学の主将も参加し、高校選手と大学選手による大規模な練習となる。

 NTS中央研修は2001年にスタート。この合宿に参加した選手の中から、世界ジュニア王者や世界選手権の代表など多くの強豪を輩出してきた。この冬、欧州のグレコローマン国際大会に連続優勝した長谷川恒平選手(当時静岡・ =現福一漁業)は第1回の参加選手だ。その取り組みと成果は、日本オリンピック委員会(JOC)からも高く評価されており、9日にはJOCの本間三和子・競技者育成プログラム委員(1984年ロサンゼルス五輪シンクロ代表)が視察に来場するという。

 一貫して指導してきた佐藤強化委員長は「若手の底上げに貢献してきた自負がある。この合宿がスタートする前は、大学を卒業する頃になって初めて全日本のコーチと接することもあった。高校の頃から全日本コーチの指導を受け、コミュニケーションをとることで、コーチの気持ちを選手が理解してくれ、信頼感ができる」と合宿の効果を話す。

 選手には「世界で勝つための合宿」であることを強く訴えるとともに、「こんなすばらしい施設で練習できることを感謝してほしい。恩返しは勝つこと」と伝えた。また、エリート選手としてのプライドを持って行動してほしい」と、NTC内でのあいさつ、礼儀などの徹底を訴えた。

 合宿は12日までで、9〜11日は夜のミーティングを含めて1日4回練習が行われる。


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