2009年ルール変更の要点…日本レスリング協会審判委員会【2009年4月19日】



 日本協会審判委員会(斎藤修審判委員長)は。今年から実施されるルールの要点を下記の通り発表した(pdfファイル)。


1、審判団について

*審判団(マットチャマン・レフリー・ジャッジ)は決定を下すためにビデオを使用することは認められない。

2、フリーについて

*変更はなし。(従来通り)

3、選手の権利(チャレンジの手順)

 (1)コーチ(セコンド)は1試合に1回、チャレンジ(ビデオ判定)を審判団に対し申請できる。

 (2)コーチ(セコンド)は白いカードを挙げて、チャレンジを要求する。

 (3)マットチェアマンは要求を確認したら、試合がニュートラル状態であることを確認し、試合を止める。

 (4)問題の場面をスクリーンで審判団(レフェリー、ジャッジ、マットチェアマン)がVTRを見直し、再度ポイントを明示し決定する。

 (5)マットチェアマンにより、レフェリー団の決定がジュリーに知らされ、レフリー団に過失があった場合、ジュリーが最終結論を決定する。

 (6)チャレンジが認められた場合は、得点が修正され再度チャレンジ権は認められる。

 (7)チャレンジが認められない場合は、対戦者に1点が入りチャレンジ権はなくなる。

 (8)フォールに関するチャレンジは受け付けない。

 (9)ジュリーは各大会でFILA会長または、その目的にために指名された3人からなる。

 (10)ジュリーはビデオ見直しを要求する権利は持たない。

4、グレコローマンの変更

 (1)2分間の2ピリオドを制した選手が勝者となる。

 (2)2分間は90秒の通常レスリングと30秒の命じられたグランドレスリングとする。

 (3)クリンチ(優先権)を取る選手はサイドポジション又は両手を相手の肩にのせ片方の膝をマットにつけバックポジションにするかのいずれかを選択できる。

 (4)全てのピリオドを通じて、90秒間に得点した方がクリンチの優先権を得る。更に30秒間に得点できなくてもペナルティー(相手に1点)は受けない。

 (5)30秒間の間に優先権の選手の技が停滞した場合は、スタンドポジションで続行される。

 (6)90秒後、0−0の場合はクリンチの優先権は1ピリオドは赤、第2ピリオドは青に与えらる。3ピリオドも0−0の場合は、審判によるボールドローで優先権を得た選手が上から攻撃する。優先権の選手が得点ができなかった場合は、相手に1点が入る。

 (7)0−0でクリンチが命じられた場合は、優先権の選手が得点しなければ下の選手が1点を獲得しピリオドの勝者となる。

 (8)両選手が1ピリオドづつ勝利し、3ピリオドが0−0の場合、クリンチの優先権は先の2ピリオドを通してテクニカルポイントの高い方(合計したもの)に与えられる。優先権を得た選手はポジションを選択できる。30秒間に得点をできなければ、下の選手に1点が与えられ試合の勝者となる。


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