五輪3度優勝のブバイサ・サイキエフ(ロシア)が引退【2009年5月28日】



 ロイター=共同電が伝えたところによると、1996年アトランタ五輪、2004年アテネ五輪、2008年北京五輪の男子フリースタイル74kg級で優勝したブバイサ・サイキエフ(ロシア=34歳、右写真)が現役引退を決意した。

 ロシアのチェチェン共和国出身サイキエフは、1995年に20歳でエスポアール(19〜20歳=現在は廃止)とシニアの世界選手権で優勝。前記3度の五輪のほか、6度の世界選手権で優勝し、合計9度の世界一に輝いた(2000年シドニー五輪は米国選手に敗れ9位)。五輪3度優勝はアレクサンダー・メドベジ(ソ連)、アレクサンダー・カレリン(ソ連〜EUN〜ロシア)に次いで史上3人目。世界選手権と合わせた9度の世界一も、カレリンの12度、メドベジの10度に続き歴代単独3位の記録となる。

 2006年世界選手権で8位に終わり、翌07年は国内予選で負けて世界選手権に出場できなかったが、盛り返して北京五輪に出場。3個目の五輪金メダルを獲得した。

 試合直後は引退をほのめかす一方、その後、2012年ロンドン五輪でレスリング界では前人未到となる4度目の優勝を目指す可能性も口にしていた。このほど、「最高のハイレベルな闘いの中で勝ち続けるとは思えない」と話し、20年以上にわたる選手生活にピリオドを打った。

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