ジョー・ウォーレン(米国)がロンドン五輪へ向けてレスリング活動再開へ【2009年6月29日】



 5月26日のプロ格闘技イベント「DREAM」(横浜アリーナ)で山本“KID”徳郁選手(山梨学院大OB=KRAZY BEE)を破った2006年世界選手権グレコローマン60kg級世界王者のジョー・ウォーレン(32歳=米国)が、米国の格闘技記者に対し、「2012年ロンドン五輪で金メダルを取る夢は捨てていない。私の闘いのゴールはロンドン五輪だ」と話し、近くレスリング活動を再開することを示唆した。

 同選手は2006年のパンアメリカン王者を経て、同年の世界選手権で優勝。翌年のワールドカップでも個人優勝するなど、2008年北京五輪の金メダル候補だった。しかし2007年夏にドーピング違反で2年間の出場停止処分を受け、同五輪出場の道が断たれた。

 その後、レスリング選手が中心の総合格闘技ジムの「チーム・クエスト」で総合を学び、今年3月にさいたまスーパーアリーナで行われた「DREAM」のフェザー級GPトーナメントで総合デビュー。上半身の強さに元WECバンタム級王者のチェイス・ビービ(米国)を撃破。2戦目にして山本に判定勝ちし、秋に行われるトーナメント準決勝に進出することになった。総合の試合が残っているため、レスリング活動再開は秋以降になると思われる。

 米国レスリング協会は、ロンドン五輪で金メダル獲得選手に25万ドル(約2416万円)の賞金を支給することを決めている。


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