ALSOK世界選手権大会出場選手壮行会が盛大に【2009年7月30日】



 8月の世界柔道選手権(26〜30日、オランダ・ロッテルダム)と9月の世界レスリング選手権(21〜27日、デンマーク・ヘルニング)に出場するALSOK綜合警備保障所属選手の壮行会が7月29日、都内のホテルで盛大に行われ、レスリングからは女子55kg級の2004年アテネ&2008年北京五輪金メダリストの吉田沙保里選手が出席した。柔道からは北京五輪銀メダリストの塚田真希、北京五輪代表の中澤さえが出席した(右写真=左から中沢、吉田、塚田)

 壮行会の前には、記者会見が行われ、3選手が今年の世界選手権にかける意気込みを語った。いずれも人生の大イベントであった北京五輪の翌年の世界選手権のため、モチベーションの高さが心配されるところだが、吉田は「ロンドン五輪の第1歩だと思っている」と、ヤル気十分。「今回は(五輪と世界選手権を合わせて)9連覇がかかっているので、金メダルを必ずとって帰ってきます」と声高らかに宣言し、モチベーションの不安は微塵もなかった。

 つい先日まで新潟・十日町で全日本合宿をこなしたばかり。そこでは、日本協会の高田裕司専務理事からも指導を受け、「新鮮だった」と言う。「腕取り、がぶり、無双などをとても熱心に教えていただきました」と印象に残る合宿となったようだ。タックルはいつでも出せるため、「世界選手権では(タックル以外の技も)使っていくつもりです」と、世界V5の高田専務理事直伝の技をデンマークのマットで使うことを宣言した。

 「いろいろな技を使える選手になりたいです」と話す吉田。現在、女子のコーチには尊敬する先輩としていつも名前を挙げている坂本日登美(自衛隊)がメンバーに名を連ねている。坂本のニックネームは、“技のデパート”だった。「坂本先輩は、横についたり、くぐったりといろんなパターンがあるんですよね。今は、(ライバルではなく)コーチなので、いろいろ教えてもらっています」と、高田専務理事に加えて坂本コーチの指導が相乗効果を生んでいるようだ。

 会見終了後には、北京五輪の男子フリースタイル55kg級銀メダリストの松永共広、同男子フリースタイル60kg級銅メダリストの湯元健一、2007年男子グレコローマン60kg級世界2位の笹本睦らが3選手に花束を贈呈。「今年も頑張ってきて」と笹本から花束を受け取った吉田は、力強くうなずいていた(左写真=壮行会)


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