全日本男子チームが世界選手権前最後の“追い込み合宿”をスタート【2009年8月30日】



 世界選手権の代表選手を含む男子の全日本チームが8月29日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタートした(右写真)。8月は各所属での合宿に参加し、全日本チームとしての合宿は行わなかったので、日本代表選手がそろったのは約1ヶ月ぶり。けが人もなく両スタイル14選手が全員参加し、世界選手権へ向けての終盤の練習に汗を流した。

 この日は自衛隊と早大も加わり、総勢70選手を超える選手数。9月10日からの合宿は、遠征前の調整合宿になるため、追い込む合宿は今回が最後。佐藤満強化委員長(専大教)は「けがに注意してほしいが、疲れのことは考えるな。疲れは大会までは必ずとれるから、この合宿でとことん追い込んだ練習をするように」と指示した。

 3日には練習試合が組まれている。午前は自由とし、2時からの午後練習で4〜5試合を実施する。今年の世界選手権は従来と違って午後1時から大会がスタートするため、本番に近い状況をつくっての練習となる。

 けがとともに注意を喚起したのが再び流行りつつあるインフルエンザ。田南部力コーチ(警視庁)が「感染したら、大会までに治ったとしても国から渡航の許可がおりないはず。手洗いやうがいをしっかりし、最大限の注意を払うように」ときつく呼びかけた。練習場内の水飲み用のタンクから、普通は回し飲みするコップがなくなり、「水は各自のペットボトルやコップで飲むように」との通達があり、体調管理を求めた。

 合宿は5日まで。

前田翔吾(背中)に技術指導をする佐藤満強化委員長。練習中、常に選手の動きを見て回っていた。 豊田雅俊コーチ(左)は長谷川恒平にヒジ打ちの指導? いえいえ、相手の攻撃に対するカット法の指導です。 フリースタイルの長島和幸(背中)がグレコローマンの伊藤広道監督に技術指導を求めた。欧州選手対策か? 佐藤強化委員長が長谷川にグレコで挑戦。同委員長はグレコW杯に出場したこともあると聞いて、長谷川は「エ!」。

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