男子フリースタイルの日本代表チームがデンマークへ向けて出発【2009年9月日】



 9月21日からデンマーク・ヘルニングで始まる今年の世界選手権参加のため、男子フリースタイルの日本代表チームチームが9月16日、成田空港からオランダ航空で現地へ向けて出発した(右写真)

 7選手中、84kg級の松本真也(警視庁)以外は初出場となるフレッシュなメンバー。佐藤満強化委員長(専大教)は、ロンドン五輪の合宿地視察のためすでに渡欧しており、チーム引率責任者は2004年アテネ五輪銅メダリストの田南部力コーチ(警視庁)と北京五輪予選代表の小平清貴コーチ(警視庁)が任された。

 先陣を切るフリースタイル陣中で、トップバッターを務めるのは55kg級の湯元進一(自衛隊)、66kg級の米満達弘(自衛隊)、96kg級の磯川孝生(徳山大職)の3選手。偶然にも拓大出身のトリオだ。拓大出身選手がフリースタイルで3人出場するのは初めてとのことで、3選手とも「拓大魂を見せつける」と日本代表のトップにふさわしいスタートダッシュをかけることを誓った。

 世界選手権初帯同となる田南部コーチは「ひとつでも多くメダルを持って帰る」と抱負。自身の階級だった55kg級代表の湯元について、「今年、いろいろな国際大会を見てきたが、湯元はトップ3の実力に入っている」と太鼓判を押した。湯元はこれまでの国際大会で2度の優勝の経験があるものの、すべて2kgオーバーで計量する大会。リミットで計量する国際大会は初めてのこと。しかし「問題ないです。現段階でも順調に落ちている」と、いつもどおりの活躍を誓った。

 北京五輪60kg級銅メダリストで、双子の兄・健一(ALSOK綜合警備保障)からは、「いつもどおりやってこい」と声をかけられた。湯元は「日本代表として恥ずかしくない結果を出す」と出発前に力強く語ってくれた。来年のアジア大会(中国)に向けて重量級の活躍も期待したいところ。小平コーチは「荒木田がやってくれますよ」と話した。

 こあのと、女子代表チームが18日、男子グレコローマン代表チームが20日に、それぞれ出発する。

(文・撮影=増渕由気子)


《iモード=前ページへ戻る》
《トップページへ戻る》
《ニュース一覧へ戻る》
《ニュース一覧(2008年以前)へ戻る》