世界チャンピオンは天皇杯優勝で来年の日本代表に内定…女子強化委員会が方針決める【2009年12月11日】



 女子強化委員会は12月10日までに、来年の世界選手権(9月、ロシア・モスクワ)の日本代表選手の選考について、下記の通り世界チャンピオンにアドバンテージを与えることを決めた。今月23日の全日本選手権最終日後に行われる日本協会理事会に提出し、承認を得る予定。

 これまでの女子の世界選手権日本代表は、前年12月の全日本選手権と春の全日本女子選手権(ジャパンビバレッジクイーンズカップ)の優勝者を代表とし、違う選手が優勝した場合はプレーオフを実施して決定(2007年は、五輪実施階級に出場した51・59kg級の世界チャンピオンに対して救済措置を実施)。前年までの実績は選考の対象とならなかった。

 しかし、世界のレベルが上がって世界選手権で勝つことが難しい状況になり、「世界チャンピオンの価値を最大限に尊重したい」(栄和人強化委員長)として、世界チャンピオンの優遇を決めた。同時に、日本代表に内定した選手には全日本合宿への参加を義務づけることとした。栄強化委員長は「強化委員会で議論を重ねて決めた。世界選手権、そしてロンドン五輪で勝つために信念と責任を持ってやる」と話した。


(注)来年は明治乳業杯全日本選手権で女子を実施する方向で話が進んでいます。これも23日の日本協会理事会で結論が出る見込みです。

 [1]2009年世界チャンピオン(55kg級・吉田沙保里、63kg級・西牧未央)が今回の全日本選手権優勝した場合、日本代表に内定。ただし、来年5月1〜3日の明治乳業杯全日本選抜選手権に出場することが条件。

 [2]上記の選手が今回優勝を逃した場合で、来年5月の明治乳業杯全日本選抜選手権で優勝した場合は、その段階で日本代表に内定。

 [3]上記の選手が今回、および来年5月の明治乳業杯全日本選抜選手の双方で優勝を逃した場合、2大会の優勝選手とプレーオフを実施し、勝者を日本代表に内定。したがって、プレーオフは2人または3人で行われる。

 [4]上記2階級以外の階級では、全日本選手権と全日本選抜選手権の優勝選手が日本代表に内定。違う選手が優勝した場合は、プレーオフを実施し、勝者を日本代表に内定。

 [5]上記3・4の場合で、全日本選手権の優勝選手が全日本選抜選手権を棄権した場合は、全日本2位の選手がプレーオフに出場する権利を有する。

 [6]55・63kg級を含め、すべての階級で内定選手は決められた全日本チームの合宿に参加することとし、その内容によって最終決定をする。


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