世界V6の坂本日登美(自衛隊)が48kg級で現役復帰【2009年12月27日】
女子51kg級で世界選手権6度優勝し、昨年から日本協会女子強化委員として活躍していた坂本日登美コーチ(自衛隊=右写真)が現役復帰を決意。48kg級で2012年ロンドン五輪を目指すことになった。全日本選手権(12月21〜23日)終了後、自衛隊の藤川健治・女子監督とともに強化委員会に申し入れ、同委員の辞任を認められた。
同選手は2000・01・05〜08年の世界選手権51kg級で優勝。2008年北京五輪は五輪実施階級の55kg級で挑みながら、吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)らの壁を破れず五輪のマットに立つことはできなかった。昨年10月に東京で行われた世界選手権51kg級で6度目の優勝を飾ってで選手活動に区切りをつけ、12月から全日本コーチとして活動していた。
今年の世界選手権のあと、妹・真喜子(48kg級=自衛隊)から「オリンピックを目指した方がいいよ」と言われ、妹の援護をするか、自分でやるか迷っていたとのことで、全日本選手権が終わって「自分でもやろう」という気持ちになったという。「妹をオリンピックに行かせたい気持ちには変わりありませんが、オリンピック目指すための技術や精神がまだなので、自分が復帰することで役に立ちたい。闘うことになったら、全力で闘います。48kgに落とすことに不安はありますが、できないことではないと思います。自衛隊のために、また、快く送り出してくれた強化委員会の人たちのために、期待にこたえたいと思います」と話した。
栄和人・女子強化委員長(中京女大教)は「全日本コーチとして貴重な働きをしてくれていただけに、残念ではあるが、本人の気持ちを尊重したい。筋を通して伝えてきてくれたので、反対する理由は何もない。今後は選手としてがんばってほしい」とエールを贈った。
世界選手権代表選考大会となる来年5月の明治乳業杯全日本選手権が復帰大会となる見込み。
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