日本スポーツ大賞表彰式で吉田沙保里選手が北京五輪への決意表明【2008年1月29日】







 2007年のスポーツ界で最も活躍した選手・チームに贈られる第57回日本スポーツ大賞の表彰式が1月28日、東京・ホテルオークラで行われ、レスリング選手としては51年ぶり3人目の大賞受賞となった女子55kg級の吉田沙保里選手(ALSOK綜合警備保障)が賞状、トロフィー、奨励金200万円を受け取った。また、日本協会へも奨励金300万円が贈られ、日本協会の福田富昭会長が受け取った(右写真)

 吉田選手は、9月の世界選手権(アゼルバイジャン)で2004年アテネ五輪を含めて6年連続世界一に輝き、連勝記録を「115」に伸ばした。スケートの世界選手権で優勝した安藤美姫選手や、世界競泳で3冠を制した北島康介選手を抑え、選考委員の満場一致で選出された。

 レスリングからの受賞は、1952年にヘルシンキ五輪で金メダルを取った石井庄八選手(故人)、1956年にメルボルン五輪で金メダルを取った笹原正三選手(日本協会前会長)に続いて3人目(ほかに、1976年にはモントリオール五輪で金メダルを取った高田裕司選手(現日本協会専務理事)が、1988年には日本代表選手団がぞれぞれ「オリンピック特別賞」を受賞している)。

 吉田選手は「レスリングから51年ぶり3人目ということで、うれしく、励みになります。今年に入ってワールドカップで負けてしまい、本当に悔しい思いをしましたが、新たな気持ちでスタートしたいと思います。負けたことで勉強になった面もあります。反省し、もっと練習して北京五輪ではさらに強くなった姿を見せたいと思います」と話した。



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